
黒猫
エドガー・アラン・ポー

原作: 盗まれた手紙 / 著者: エドガー・アラン・ポー / 翻訳: 佐々木直次郎
約9分・28ページ
宮廷から盗まれた一通の手紙。犯人はわかっているのに、警察の徹底した捜索でも見つからない。デュパンが、相手の考え方に踏み込んで謎を追う探偵短編。

一八――年、秋のパリ。
私とデュパンの静かな夜を、警視総監の来訪が破った。
よく考えるなら、暗いほうがいい。
この読切は全28ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
十九世紀のパリ、秋の夜。友人デュパンの書斎を訪れた警視総監は、宮廷から盗まれた一通の手紙について相談を持ちかけます。犯人はD大臣。盗むところを見られており、手紙を今も持っているはずなのに、屋敷を徹底的に捜索しても見つかりません。持ち主の秘密と政治的な力を左右するため、公然と取り返すこともできない手紙。精密な捜査の報告に耳を傾けるデュパンは、道具や隠し場所だけでなく、相手がどう考えるかへ目を向けます。語り手とともに謎をたどりながら、捜すことと見抜くことの違いを味わう探偵短編。机上の紙、指先、視線の動きを手掛かりに、静かな会話の中で思考が動き出す瞬間を描きます。
原作は年刊誌「贈りもの(The Gift)」1845年号に掲載された、デュパンを主人公とする探偵小説です。本文の舞台は「一八――年」の秋のパリで、特定の年は示されていません。本漫画は青空文庫の佐々木直次郎訳、新潮文庫「モルグ街の殺人事件」を底本とするテキストを使用し、衣装と室内は19世紀前半を参照した創作表現としています。
エドガー・アラン・ポーの探偵小説「盗まれた手紙」(1845年)を、佐々木直次郎訳で漫画化した読切です。名探偵デュパンが、屋敷を徹底捜索しても見つからない一通の手紙の行方を推理します。
結末には触れていません
ポーが生んだ探偵で、「モルグ街の殺人」などにも登場します。後のシャーロック・ホームズなど多くの名探偵の原型とされる人物です。
警察の精密な捜索と、デュパンの考え方の違いです。「捜すこと」と「見抜くこと」の差が、静かな会話の中で浮かび上がります。
エドガー・アラン・ポー(1809〜1849年)です。この漫画は佐々木直次郎による翻訳をもとにしています。
初出は「贈りもの(The Gift)」1845年号です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の28ページで、約9分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
D大臣は手紙を隠さず、裏返して汚し、宛名を変えて、部屋の状差しに無造作に差し込んでいました。警察が細かな隠し場所ばかり探したのに対し、デュパンは相手の知恵を読み、あえて目立つ場所にあると見抜きます。そして偽物とすり替えて手紙を取り戻します。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。