
秘密の庭
チェスタートン ギルバート・キース

原作: 作男・ゴーの名誉 / 著者: チェスタートン ギルバート・キース / 翻訳: 直木 三十五
約10分・32ページ
宝石、煙草、歯車、蝋燭。奇妙な品々が残る城で、ブラウン神父は作男ゴーと伯爵をめぐる謎を追う。

嵐の夕方。スコットランド、グレンジール城。
ブラウン神父は、友人フランボーを訪ねてきた。
城主の伯爵は、誰にも姿を見せなくなっていた。
この読切は全32ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
嵐の夕方、ブラウン神父はスコットランドのグレンジール城を訪れる。友人の探偵フランボーとクレーヴン警部は、姿を見せなくなった伯爵の消息を調べていた。城に残るのは、黙々と畑を耕す作男ゴーと、台座のない宝石、入れ物のない嗅ぎ煙草、ばらばらの歯車、燭台のない蝋燭。もっともらしい説明はいくつも浮かぶが、どれも事実をつなぎきれない。神父は品々の細部を確かめながら、人への思い込みと、見えている事実の間を行き来する。荒れる夜から静かな朝へ移る風景とともに、ひとつの言葉の受け取り方を問う短編ミステリー。
本作は1911年刊の短編集 The Innocence of Father Brown に収められたブラウン神父ものの一編。使用した日本語本文は、直木三十五訳、平凡社『世界探偵小説全集 第九卷 ブラウン奇譚』(1930年3月10日発行)を底本とする青空文庫版です。漫画は原作のスコットランドの城と畑を舞台に、20世紀初頭を想定した服装と道具で描きます。原訳の円・銭による金額は台詞に残し、舞台が日本であることは意味しません。
嵐のスコットランド。伯爵の消息を調べるブラウン神父たちの前に、台座のない宝石や燭台のない蝋燭が並びます。城に残る無口な作男と、欠けた品々の謎を追う物語です。
結末には触れていません
宝石、嗅ぎ煙草、歯車、蝋燭など、城内にばらばらに残された品々です。何が残っているか、何が見当たらないかを見比べると、神父たちと一緒に謎を追えます。
序盤には、同じ品々から組み立てた複数の仮説が登場します。漫画では想像の場面を柔らかな輪郭で描き、城で実際に確認した出来事と区別しています。
舞台はスコットランドです。使用した直木三十五訳が金額を円・銭で表しているため、その表現を漫画でも残しました。背景や服装、貨幣の図柄は英国の時代設定に合わせています。
チェスタートン ギルバート・キース(1874〜1936年)です。この漫画は直木 三十五による翻訳をもとにしています。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の32ページで、約10分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
伯爵から譲られた黄金だけを受け取り、それ以外を取らないことです。金の箱から煙草を出し、時計の金の側と中の機械を分ける行為も、その理解から生じました。神父は異様に見えた品々を、一人の徹底した考え方として読み直します。
伯爵の金歯も黄金に含まれると気づくからです。頭が墓から持ち出された理由を解いた神父は、ゴーが金歯を取り終えれば頭を元の墓に戻すだろうと語ります。結末では、墓を元どおりにするゴーの姿が描かれます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。