
雪渡り
宮沢賢治


なめとこ山は大きな山だ。
大ていの日は、つめたい霧か雲を吸ったり吐いたりしている。
この読切は全32ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
霧と雲を吸い吐くなめとこ山で、淵沢小十郎は黄色い犬を連れ、熊撃ちを生業にしています。熊たちは彼を恐れるだけでなく、山を知り尽くした者として親しみさえ抱いています。小十郎も熊を憎んではいませんが、畑も山林も持たず、家族を養うために猟をやめられません。月夜の母子熊との出会い、町の荒物屋での屈辱、命の理由を問う一頭の熊との約束を通じて、狩る者と狩られる者の境が揺らいでいきます。青黒い森、四枚の銀貨、白い月輪、氷のような月を手がかりに、自然との交感、生業の因果、搾取、赦しを静かな緊張で読む文学漫画です。
原作は生前未発表で、研究上は1934年7月刊『現代童話集』所収を初出とする説があります。青空文庫の使用底本は角川文庫・角川書店『風の又三郎』(1988年12月10日初版、入力・校正版1990年10月20日8版)。物語は花巻西方の実在地名・猟師伝承を背景にします。本漫画は成立期に近い1920年代頃の岩手山間部を想起させる衣服・猟具・木造家屋で視覚化しました。
宮沢賢治の童話「なめとこ山の熊」の漫画版です。熊撃ちを生業とする淵沢小十郎と、彼を恐れつつ親しみも抱く山の熊たちとの関係を描きます。
結末には触れていません
畑も山林も持たず、家族を養うには熊を撃つほかに生業がないからです。熊を殺すことへの痛みと、町で安く買いたたかれる屈辱が同時に描かれます。
岩手県花巻市の西方にある山の名とされ、作品は地元の地名や猟師の伝承を背景にしています。
宮沢賢治(1896〜1933年)です。
初出は「現代童話集」1934年7月(研究上、初出とされる)です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の32ページで、約10分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
小十郎に撃たれそうになった熊が「二年待ってくれ」と頼み、二年後、約束どおり小十郎の家の前で死んでいます。やがて小十郎自身も山で熊に倒され、「熊ども、ゆるせよ」とつぶやきます。三日後の月夜、熊たちが小十郎の亡骸を囲んで祈るように座っている場面で物語は終わります。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。