
雪渡り
宮沢賢治

原作: 銀河鉄道の夜 / 著者: 宮沢賢治
約8分・26ページ(全9話)
貧しく孤独な少年ジョバンニが、銀河の祭りの夜にカムパネルラと銀河鉄道を旅する宮沢賢治『銀河鉄道の夜』全9話構成の漫画化。

ジョバンニさん。あなたはわかっているのでしょう。
星だ。そう読んだのに。
どうして、言えないんだ。
第1話は全26ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
続きを無料で読むジョバンニの孤独、授業での屈辱、活版所での労働、病気の母、父の不在、カムパネルラとの遠い友情を描き、夜の町へ出るところで次話へつなぐ。
祭りの町の美しさと、そこに入れないジョバンニの疎外感を対比し、天気輪の柱で銀河ステーションの声が響く瞬間へつなぐ。
銀河鉄道への突入、カムパネルラとの再会、銀河の岸と星座標の美しさを描き、カムパネルラの不穏な問いで切る。
北十字、白鳥停車場、銀河の河原、プリオシン海岸と化石発掘を通じ、旅が時間・死・記憶を横断するものだと示す。
鳥捕りの奇妙な商売からアルビレオの観測所、車掌の検札へ進み、ジョバンニの特別な切符の発見を山場にする。
鳥捕りが消え、船の事故で亡くなった青年と姉弟が乗り込むことで、銀河鉄道が死者の列車であることを明確にする。
燈台看守の苹果、青い森、讃美歌、鳥の信号、ジョバンニの嫉妬、新世界交響楽、インデアン、川への急降下、発破、赤い火への引きを描く。
蠍の火の自己犠牲、ほんとうのさいわい、ケンタウルの村、サウザンクロスで青年と姉弟が降り、ジョバンニとカムパネルラだけが列車に残るまでを描く。
石炭袋の闇、カムパネルラの消失、丘での目覚め、川で知る死、父の帰還の知らせを抱えて母のもとへ走る終幕。
STORY GUIDE
結末に触れない紹介です
貧しい少年ジョバンニは、学校でも銀河の祭りでも孤独を抱えています。丘の上で夜空を見上げたとき、親友カムパネルラとともに銀河を走る列車へ乗り込みます。窓の外を流れる星座、途中で出会う乗客、さまざまな別れを通して、二人は「ほんとうのさいわい」を考えていきます。現実と宇宙の旅が重なる全9話の物語です。
原作は大正から昭和初期に書かれた宮沢賢治の童話です。自然、宇宙、祈りが日常の苦しさと同じ画面に存在する世界を、色彩と反復する象徴を生かして漫画化しています。未定稿として複数の形を持つ作品で、本漫画は物語の連続性を重視して全9話に構成しています。
宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』を全9話で漫画化した連載です。孤独な少年ジョバンニが、ケンタウル祭の夜、親友カムパネルラとともに銀河を走る鉄道に乗り、さまざまな乗客と出会います。
結末には触れていません
作品の中でジョバンニとカムパネルラが繰り返し問う言葉です。みんなの幸福のためなら自分を犠牲にしてもかまわないという思いが、蠍の火の話などとともに描かれます。
旅の途中で聞く話で、他の命を奪って生きてきた蠍が、最後に「みんなのさいわいのために私のからだをおつかい下さい」と祈り、燃えて夜空を照らす星になったというものです。
賢治が亡くなるまで何度も書き直し、未完成のまま残された作品です。刊行は賢治の没後になりました。
宮沢賢治(1896〜1933年)です。
初出は『宮沢賢治全集』第三巻(文圃堂、昭和9年)です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
全9話・232ページで、通して読むと約70分が目安です(1ページ18秒で計算)。1話ずつ区切って読めます。
丘の上で目を覚ましたジョバンニは、川で溺れかけたザネリを助けようとしたカムパネルラが、川に沈んで見つからないことを知ります。銀河鉄道の旅は、カムパネルラとの別れの旅でもあったのです。ジョバンニは父の帰りの知らせと牛乳を持って、母のもとへ走っていきます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。