
ねずみの嫁入り
楠山正雄


STORY GUIDE
結末に触れない紹介です
子どものいない正直な老夫婦は、白い犬の白を家族のように慈しんで暮らしています。ある冬の日、畑へついてきた白が大きなえのきの根元を掘るよう知らせると、土の下から思いがけない宝が現れます。その噂を聞いた欲ばりな隣人は、同じ幸運を手に入れようと白や老夫婦の大切な道具を次々に借りていきます。しかし、物は持つ人の心と手つきによってまったく違う結果を返し、白の導きは松の木臼、灰、冬の枯れ木へと形を変えながら続いていきます。赤褐色の首輪、木の年輪、白い米、風に舞う灰を反復し、正直さと欲が生む違いを、静かな冬景色と薄紅の奇跡で描く日本昔話です。
楠山正雄が日本昔話を児童向けに再話した作品で、青空文庫版の底本は童話屋『むかし むかし あるところに』、親本は童話春秋社『日本童話宝玉集(上中下版)』です。図書カードに初出の記載はなく、物語の年代・地名・藩名も明記されません。本漫画は鍬、木臼、杵、竹ざる、藁草履、殿さまの狩り帰りを手がかりに、江戸後期を思わせる農村として視覚化しましたが、実在地域には比定していません。
日本の昔話「花咲かじじい(花咲かじいさん)」を楠山正雄の再話で漫画化した読切です。正直な老夫婦と白い犬の白、そして同じ幸運を欲しがる欲ばりな隣人を描きます。
結末には触れていません
白が大きなえのきの根元を掘るよう知らせ、土の下から宝が出てくる場面です。同じことを欲ばりなおじいさんがまねると、まったく違う結果になります。
同じ物でも、持つ人の心と手つきによって違う結果を返す、という正直さと欲の対比が中心です。
楠山正雄(1884〜1950年)です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の20ページで、約6分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
白の形見の木で作った臼、その臼を焼いた灰へと、白の導きは形を変えて続きます。正直なおじいさんが灰をまくと枯れ木に花が咲き、殿さまからほうびをもらいます。まねをした欲ばりなおじいさんの灰は殿さまの目に入り、罰を受けます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。