
花咲かじじい
楠山正雄


お米も、麦も、粟も、豆も。
足りないものは、子どもだけ。
むかし、あるお倉に、お金持ちのねずみが住んでいました。
この読切は全20ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
続きを無料で読むSTORY GUIDE
結末に触れない紹介です
米や麦、粟や豆をたっぷり蓄えた倉で、豊かに暮らすねずみの夫婦。待ち望んだ娘が美しく育つと、両親は「日本一の娘には、日本一のお婿さんを」と考えます。三匹がまず訪ねるのは、空の上から世界を明るく照らすお日さま。ところが、お日さまは自分よりもえらいものがあると答えます。自信いっぱいの父親は、驚き、うなずき、また次の相手のもとへ。小さな一家の目線から見える大きな世界と、同じ問いが繰り返されるたびに変わる力の関係を描きます。家族を思う気持ちに自慢が混ざる父親の表情と、そのそばで旅を見つめる母娘の反応が楽しい昔話です。
楠山正雄による昔話の再話で、今回の青空文庫版の底本は講談社学術文庫『日本の神話と十大昔話』(1983年初版、入力には1992年第14刷を使用)です。図書カードに作品自体の初出は記されておらず、物語にも具体的な年代や地名はありません。本漫画では俵のある倉、白い土壁、和服を用い、年代不詳の昔話世界として描いています。
日本の昔話「ねずみの嫁入り」を、楠山正雄の再話で漫画化した読切です。美しく育った娘に日本一のお婿さんを探そうと、ねずみの一家がお日さま、雲、風、壁を順に訪ねていきます。
結末には触れていません
いちばん強いものを求めて遠くを探し回った末に、身近なところに答えがあったと気づく昔話です。力の関係がぐるりと一回りする面白さが楽しめます。
お日さまは雲に隠されてしまう、雲は風に吹き飛ばされる、というように、訪ねた相手がそれぞれ自分より強いものを挙げるからです。
楠山正雄(1884〜1950年)です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の20ページで、約6分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
風にも負けない壁が「わたしをかじるねずみがいちばん強い」と答え、一家は自分たちこそいちばんえらいと気づきます。娘はお隣のねずみ、ちゅう助のお嫁さんになり、一家はますます栄えます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。