
あばばばば
芥川龍之介


STORY GUIDE
結末に触れない紹介です
極楽の蓮池から地獄を見下ろした釈迦は、罪人カンダタが生前に一度だけ蜘蛛を助けたことを思い出します。一本の蜘蛛の糸が血の池へ垂らされ、カンダタは暗闇の中を必死に登り始めます。しかし糸を見つけるのは彼ひとりではありません。救いの機会を前にしたとき、人は他者をどう見るのかを問う仏教説話です。
原作は大正期の芥川龍之介による短編です。古典や近代社会を素材に、人が自分を守るために作る理屈と感情の揺れを、簡潔で緊張感のある漫画表現へ置き換えています。仏教説話を素材に大正期の児童向け雑誌へ発表され、簡潔な上下構造で倫理を描いた短編です。
芥川龍之介が初めて書いた児童向けの作品「蜘蛛の糸」(1918年)の漫画版です。極楽の蓮池のほとりのお釈迦様が、地獄に落ちた大泥棒カンダタのたった一つの善行を思い出し、一本の蜘蛛の糸を垂らします。
結末には触れていません
林の中で踏み殺しそうになった小さな蜘蛛を、「これも小さいながら命のあるものに違いない」と思い直し、助けてやったことです。
1918年、鈴木三重吉が創刊した童話雑誌「赤い鳥」の創刊号に掲載されました。
芥川龍之介(1892〜1927年)です。
初出は「赤い鳥」1918(大正7)年7月です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
糸を登るカンダタが下を見ると、無数の罪人たちが後から登ってきていました。「この糸はおれのものだ。下りろ」と叫んだ瞬間、糸はカンダタのすぐ上でぷつりと切れ、彼は再び地獄へ落ちていきます。自分だけ助かろうとする無慈悲な心が罰を受けたのだと、お釈迦様は悲しそうな顔をされます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。