
算盤が恋を語る話
江戸川乱歩


東部カルパチアの森。冬の晩。
ウルリッヒ・フォン・グラドウィツが待っていたのは、獣ではない。
あいつが来ている。
この読切は全24ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
東部カルパチアの森に、冬の風が吹き荒れる晩。山林の持ち主グラドウィツは、密猟に来る仇敵ズネームを待ち伏せています。祖父の代の裁判に始まった土地争いは、いつしか二人自身の憎しみとなっていました。誰にも邪魔されない場所で顔を合わせた二人。しかし、銃を手ににらみ合う間に、強風で折れた大木が二人の体を押さえつけます。どちらの部下が先に来るのか。身動きのとれない森で交わす言葉と沈黙に、怒りや誇り、相手を見る目がにじみます。風に揺れる枝と小さな酒瓶を手掛かりに、人間同士の争いを見つめる短編です。
原作はサキ没後の1919年刊「The Toys of Peace and Other Papers」に収録されています。物語の舞台は東部カルパチアの雪の降る前の冬で、年は明記されません。本漫画は1959年刊の底本による妹尾韶夫訳を使用し、衣装は20世紀初頭の中欧を想定した創作表現としています。
サキの短編「第三者」(英語原題 The Interlopers)を妹尾韶夫訳で漫画化した読切です。冬のカルパチアの森で、三代続く土地争いの仇敵二人が倒れた大木の下敷きになり、動けないまま言葉を交わします。
結末には触れていません
英語の原題 The Interlopers は「割り込む者・邪魔者」という意味です。争う二人の間に最後に何が割り込んでくるのかが、題名に込められた仕掛けになっています。
大木の下で身動きできなくなった二人が、罵り合いから少しずつ別の言葉を交わしていく会話の変化です。銃と酒瓶、風の音が消える間が緊張を高めます。
サキ(1870〜1916年)です。この漫画は妹尾韶夫による翻訳をもとにしています。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
倒木の下で話すうちに二人は和解を決め、それぞれの部下に助けを求めて声を上げます。しかし近づいてきたのは人ではなく狼の群れでした。憎しみを捨てた瞬間に訪れる皮肉な結末が、題名の意味と重なります。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。