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たけくらべの表紙

たけくらべ

原作: たけくらべ / 著者: 樋口一葉

第1話から無料で読む

約9分・29ページ(全1話)

吉原の裏手、大音寺前。龍華寺の信如、大黒屋の美登利、横町の長吉、表町の正太――明治の下町で育つ子どもたちが、夏祭りを前にそれぞれの思いを抱える。樋口一葉『たけくらべ』の連載漫画化。

2026-10-23連載中長編

『たけくらべ』のあらすじ

結末まで書いています(ネタバレを含みます)

簡単なあらすじ

吉原遊廓の裏手、大音寺前。八月二十日の千束神社の祭りを前に、横町組の大将・長吉は、表町の正太郎に勝つため龍華寺の信如に味方を頼み込み、信如はしぶしぶ引き受けます。一方、廓で全盛の姉を持つ大黒屋の美登利を中心に、表町組は祭りの趣向を筆屋での幻燈に決め、その噂は横町の長吉の耳にも届きます。

詳しいあらすじ(場面ごと)

  1. 1.大音寺前の町

    吉原の大門に近い大音寺前は、廓の灯と騒ぎがすぐそばにある町です。どの家も年中、霜月酉の日に売る熊手の下ごしらえに追われ、住む人の多くは廓に勤める者たちで、子どもたちも幼い頃から廓の真似をして育ちます。

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  2. 2.龍華寺の信如

    入谷に近い私立の育英舎には、龍華寺の息子・信如が通っています。十五歳、やがては僧になる身で、おとなしい性分ですが、今は校内一の秀才として一目置かれています。

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  3. 3.長吉の頼み

    祭りを二日後に控えた十八日の暮れ、横町組の大将・長吉が龍華寺の信如を訪ねます。去年・一昨年の表町組への遺恨を語り、金持ちで愛敬のある正太郎をとっちめたいから、横町の組だという名で威張ってくれと頼み込みます。

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  4. 4.小鍛冶の小刀

    門前で生まれた長吉への義理から、信如は「なるべく喧嘩はしない方が勝ち」と言いながらも味方になると約束します。そして京都土産にもらった小刀を取り出して見せ、長吉は「よく切れそうだ」と覗き込みます。

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  5. 5.大黒屋の美登利

    大黒屋の美登利は紀州生まれの少女です。姉は廓で全盛の身で、その威光で金回りがよく、同級の女の子たちに揃いのゴム鞠を配るほど気前がよく、子どもたちの女王格になっています。

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  6. 6.幻燈の相談

    祭りの趣向に迷う子どもたちに、正太は筆屋の店で幻燈をやろうと持ちかけ、口上は横町の三五郎に任せようと言います。美登利も面白がって話はまとまり、正太が買い物に駆け回るうちに、その噂は横町の長吉の耳にも届きます。

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第1話 大音寺前 2ページ
試し読み・2ページ

まずは1ページ試し読み

大音寺前と名は仏くさいが、住む人いわく、陽気な町。

どの家でも年中、紙を切って胡粉を塗り、串に貼る。

霜月酉の日、大鳥神社で売る熊手の下ごしらえだ。

第1話は全29ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。

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エピソード(全1話)

STORY GUIDE

作品ガイド

結末に触れない紹介です

ネタバレなしの詳しいあらすじ

吉原遊廓の裏手にある大音寺前は、どの家も熊手の内職に追われ、廓の灯と騒ぎがすぐそばにある町です。ここで育つ子どもたちは、表町組と横町組に分かれて張り合っています。八月二十日の千束神社の祭りを前に、横町組の大将・長吉は、金持ちで愛敬のある表町の正太郎に今年こそ勝とうと、龍華寺の息子で校内一の秀才・信如に味方を頼み込みます。おとなしい信如は、門前で生まれた長吉への義理から断りきれません。一方、廓で全盛の姉を持つ大黒屋の美登利は、気前のよさとさっぱりした気性で子どもたちの女王格です。表町組は美登利を中心に、祭りの趣向を筆屋での幻燈に決めます。祭りの前の下町の熱気と、まだ子どもでいられる日々の揺らぎを描きます。

時代背景

原作は1895(明治28)年から翌年にかけて雑誌『文学界』に連載された、樋口一葉の代表作です。一葉は1893年から約9か月、吉原に近い下谷龍泉寺町で荒物・駄菓子の店を営んでおり、その暮らしが作品の土台になったとされます。物語の舞台は明治二十年代の大音寺前で、本漫画は長屋や寺、筆屋の店先、提燈や人力車などを当時の様子に合わせて描き、廓は外から見える通りと灯だけで表しています。

テーマ

成長友情身分差居場所

注目点

  • 熊手の内職と廓の灯のそばで育つ子どもたち。大音寺前という町そのものが、物語のもう一人の主人公です。
  • 乱暴者の長吉が信如に頭を下げる長い口説き。強がりの裏にある悔しさと、常にない優しい言葉が見どころです。
  • 子どもたちの女王格・美登利の登場。赭熊の髷に高い木履、気前のよさと気の強さを、絵でたっぷり見せます。
  • 原文は台詞と地の文が溶け合った雅俗折衷体。漫画では台詞を読みやすい言葉に寄せ、原文の響きも残しています。

主な登場人物

樋口一葉の小説「たけくらべ」(1895〜1896年)を連載で漫画化しています。吉原の裏手の町・大音寺前を舞台に、寺の息子の信如、大黒屋の美登利、横町の長吉、表町の正太といった子どもたちの日々を描きます。

美登利
大黒屋の寮に住む少女。生まれは紀州。姉は廓で全盛の身で、気前がよく気の強い、子どもたちの女王格です。
藤本信如
龍華寺の息子で十五歳。おとなしい性分ですが校内一の秀才で、やがては僧になる身とされています。
長吉
鳶の頭の息子で十六歳。横町組の乱暴な大将で、表町の正太郎に勝つため信如に味方を頼みます。
田中屋の正太郎
表町組の中心となる十三歳の少年。家に金があり愛敬もあり、長吉の目の敵にされています。
三五郎
横町に住む少年。表町組が筆屋で開く幻燈で、口上役を任されます。

『たけくらべ』のよくある疑問

結末には触れていません

たけくらべの舞台はどこ?

吉原遊廓の裏手にある大音寺前という町です。原文は廓の大門と見返り柳から書き起こし、熊手の内職に追われる長屋の暮らしを描いています。

原文「大音寺前と名は仏くさけれど」
第1話の2ページでこの場面を漫画で見る

信如はどんな少年?

龍華寺の息子で、十五歳。おとなしい性分ですが校内一の秀才です。藤本信如という名を訓読みで通していても、どこか僧らしい素振りがある少年として紹介されます。

原文「藤本信如と訓にてすませど」
第1話の5ページでこの場面を漫画で見る

美登利はどんな少女?

大黒屋の寮に住む紀州生まれの少女です。姉は廓で全盛の身で、その威光で金回りがよく、気前のよさとさっぱりした気性で子どもたちに慕われています。

原文「大黒屋の美登利とて生国は紀州」
第1話の20ページでこの場面を漫画で見る

長吉は信如に何を頼んだ?

祭りで表町組の正太郎に仕返しをするため、横町組の味方になってほしいと頼みました。信如は喧嘩はしない方がいいと言いつつ、義理から引き受けます。

原文「助けると思つて大万燈を振廻しておくれ」
第1話の13ページでこの場面を漫画で見る

表町組は祭りで何をする?

正太の提案で、筆屋の店で幻燈を見せることに決まります。足りない品は美登利が買い、口上は横町の三五郎に任せる相談です。

原文「幻燈にしないか、幻燈に」
第1話の26ページでこの場面を漫画で見る

原文はどんな文体?

台詞が鉤括弧なしで地の文に溶け込む、雅文と俗語を交えた文体(雅俗折衷体)で書かれています。漫画では台詞を読みやすい言葉に寄せ、地の文は要点をキャプションにまとめています。

どんな時代と場所の話?

明治二十年代の東京、吉原遊廓の裏手にある大音寺前という町が舞台です。一葉自身が近くの龍泉寺町で駄菓子店を営んだ経験が、作品の土台になったとされます。

『たけくらべ』の作者は誰?

樋口一葉(1872〜1896年)です。

『たけくらべ』はいつ発表された?

初出は『文学界』文学界雑誌社、1895(明治28)年1〜3、8、11、12月、1896(明治29)年1月です。

原文(全文)はどこで読める?

著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。

漫画は何分で読める?

全1話・29ページで、通して読むと約9分が目安です(1ページ18秒で計算)。1話ずつ区切って読めます。

作者・樋口一葉について

1872〜1896年

東京生まれの小説家で、本名は奈津。半井桃水に小説を学び、本郷の丸山福山町に移った晩年に『十三夜』『にごりえ』『たけくらべ』などを書きました。24歳で亡くなっています。

主な作品:たけくらべ、にごりえ、十三夜、大つごもり

樋口一葉の漫画をすべて見る(2作品)

『たけくらべ』の舞台

  • 台東区竜泉(大音寺前)おおよその位置

    大音寺前と名は仏くさけれど、さりとは陽気の町と住みたる人の申き

    吉原遊廓の裏手、信如や美登利たちが暮らす町です。一葉が駄菓子屋を営んだ旧下谷龍泉寺町(現在の竜泉)一帯とされ、一葉記念館の位置を目安にした概略の地点です。

青空文庫・原作情報

原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。

確認済み
原作名
たけくらべ
著者名
樋口一葉
底本
「にごりえ・たけくらべ」新潮文庫、新潮社
初出
『文学界』文学界雑誌社、1895(明治28)年1〜3、8、11、12月、1896(明治29)年1月
入力者
酔いどれ狸
校正者
岡村和彦
著作権・利用条件
樋口一葉(1872–1896)の原作は、日本国内で著作権の保護期間が満了しています。青空文庫公開本文を底本として翻案しました。
漫画化に使用した版
青空文庫「たけくらべ」(新字旧仮名、作品ID 56041)2014年10月13日作成版。底本「にごりえ・たけくらべ」新潮文庫、新潮社(1949年6月30日発行、2003年1月10日116刷改版、2008年6月10日128刷)。入力:酔いどれ狸、校正:岡村和彦。全十六章を章の切れ目で全7話に分けて漫画化しています。
AI生成・編集方針
本漫画は青空文庫のテキスト内容をもとに生成AIを用いて制作しています。作中の描写には、時代考証や原作解釈に不正確な点が含まれる場合があります。あらかじめご了承ください。 地の文は要点をキャプションにまとめ、台詞は原文の言い回しを残しつつ読みやすい現代語に寄せ、新字・現代仮名遣いに整えています。主な登場人物は登録済みの参照画で外見をそろえ、画像への後からの文字合成は行っていません。

作者の案内

樋口一葉の案内キャラクター(イラスト)

AI が作成した案内キャラクターで、本人の発言ではありません

「私は樋口一葉。東京の生まれで、本名は奈津といいます。半井桃水先生に小説を学び、本郷の丸山福山町で『十三夜』や『たけくらべ』を書きました。」

「今宵は舊暦の十三夜」——『十三夜』原文より

「『十三夜』をどうぞ。月見の晩、ひとりで実家に帰ってきた娘の胸の内を、家族の会話でたどれます。」『十三夜』へ

つながり:森鴎外(『たけくらべ』を絶賛)

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