
日記帳
江戸川乱歩


失礼ですが、いつかも汽車でご一緒になったようですね。
これはお見それしました。やっぱりこの線でしたね。
あの時は、とんだご災難でした。
この読切は全20ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
同じ路線の汽車で顔を合わせた二人の男。以前の旅で起きた災難を振り返るうちに、話は消えたダイヤの指環へと向かいます。一等車の貴婦人に盗みを疑われ、厳重に身体を調べられた男。それでも品物は見つかりませんでした。隣席にいた男は、その時の振る舞いと一袋の蜜柑をよく覚えています。丁寧な言葉の間に挟まる沈黙、相手を見る目、口調の変化。二人の会話を追いながら、何を見て何を思い込んだのかを読み返したくなる短編ミステリーです。
原作は「新青年」1925(大正14)年7月に「小品二篇 その二 指環」として初出。物語の正確な年月や路線名は明記されず、汽車の車内で交わされる会話が中心です。漫画では大正末期を想定した服装と木造客車を描き、現在の再会と過去の回想を色調で区別しています。
江戸川乱歩が1925年に「新青年」へ発表した小品「指環」の漫画版です。汽車で再会した二人の男が、かつて車内で消えたダイヤの指環について語り合う会話劇のミステリーです。
結末には触れていません
原作は「小品二篇 その二」として発表された短い作品で、AとBの会話だけで進みます。名前や背景を削り、言葉のやりとりそのものに謎を仕込んだ構成です。
指環が消えた時にAが持っていた蜜柑です。二人の会話がこの蜜柑に戻るたび、何を見て何を思い込んだのかが少しずつ揺らいでいきます。
江戸川乱歩(1894〜1965年)です。
初出は「新青年」博文館、1925(大正14)年7月です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の20ページで、約6分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
Aは検査の間、指環を相手の腰の煙草入れの底へ忍ばせていました。そして相手が蜜柑を拾いに慌てて改札を出た隙に取り戻したと明かし、笑います。疑われた側と見ていた側の立場が、最後にひっくり返る構成です。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。