
指環
江戸川乱歩


弟の初七日の夜だった。
私は、二十歳で逝った弟の書斎に入った。
恋も知らずに死んだのだろうか。
この読切は全24ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
弟の初七日の夜、兄は静まり返った家で、二十歳で亡くなった弟の日記を開きます。内気な青年の細かな記録に現れたのは、遠縁の娘・北川雪枝の名前でした。手文庫には、彼女から届いた絵葉書が大切にしまわれています。しかし、どの文面にも恋を告げる言葉は見当たりません。日記の記録と手元の葉書を見比べるうちに、兄は小さな食い違いと、意味のつかめない一節に気づきます。弟を悼む気持ちは、やがて謎を解かずにはいられない好奇心へ。紙に残された事実と、そこから想像する人の心との距離を、兄の視点からたどる心理ミステリーです。
初出は「写真報知」1925(大正14)年3月5日で、当初の表題は「恋二題(その一)」です。原作の現在は弟の初七日にあたる冬の夜ですが、具体的な都市や暦年は明示されません。漫画版では初出期を参考に、大正末期の和室、着物、卓上灯を視覚設定としています。
江戸川乱歩が1925年に発表した短編「日記帳」の漫画版です。弟の初七日の夜、兄が遺された日記と絵葉書を読み比べ、弟の秘めた恋に気づいていく心理ミステリーです。
結末には触れていません
初出は「写真報知」1925年3月5日号で、当初は「恋二題(その一)」という題でした。同じ号の続編「その二」が、当サイトでも読める『算盤が恋を語る話』です。
日記の記録と手元の葉書を見比べるうちに、兄が小さな食い違いに気づいていく過程です。紙に残った事実と、そこから想像する人の心との距離が描かれます。
江戸川乱歩(1894〜1965年)です。
初出は「写真報知」報知新聞社、1925(大正14)年3月5日です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
雪枝からの葉書は、どれも切手が斜めに貼られていました。斜めの切手は恋を伝える合図で、弟と雪枝は互いに恋を訴えながら、相手の合図に気づかなかったのです。兄はさらに、弟の死の二か月前に自分と雪枝の婚約が決まっていたことを思い、苦い感情を抱えて庭を歩き続けます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。