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押絵と旅する男の表紙

押絵と旅する男

原作: 押絵と旅する男 / 著者: 江戸川乱歩

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約8分・24ページ

魚津で蜃気楼を見た帰り、私は夜汽車の二等車で、押絵の額を抱えた奇妙な男と出会う。額の中に生きているような老人と美少女を見た私は、男から浅草十二階、遠眼鏡、そして押絵の世界へ消えた兄の物語を聞かされる。江戸川乱歩の幻想怪奇短編を、夜汽車と押絵の毒々しい色彩で漫画化。

2026-05-07読切短編
全1話 押絵と旅する男 2ページ
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魚津へ蜃気楼を見に行った帰りだった

私は生れて初めて、本物の蜃気楼を見た

海と空の境が、消えていた

この読切は全24ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。

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STORY GUIDE

作品ガイド

結末に触れない紹介です

ネタバレなしの詳しいあらすじ

魚津の蜃気楼を見た帰り、「私」は夜汽車で押絵の額を抱えた男に出会います。額の中には老人と美少女が、絵とは思えない生々しさで収まっています。男は、浅草十二階の遠眼鏡から始まった兄の恋と、二次元の世界へ近づこうとした執念を語ります。見る者と見られる像の距離が消えていく、旅と恋の幻想怪奇譚です。

時代背景

原作は大正から昭和初期の都市文化を背景にした江戸川乱歩の作品です。新しい住居、光学器械、新聞、鉄道など当時の近代性が怪奇と犯罪へ反転する感覚を漫画で再現しています。凌雲閣や遠眼鏡など明治末の浅草風景を、昭和初期の夜汽車から回想する二重の時代構造を持ちます。

テーマ

絵の中の世界兄弟叶わない恋視覚の怪異現実と幻想

注目点

  • 蜃気楼、遠眼鏡、押絵という三つの視覚装置が、現実と像の境界を段階的に崩します。
  • 夜汽車の現在と浅草十二階の過去を、額縁を介して行き来します。
  • 絵の中の人物が年を取らないことと、外で旅を続ける男の時間が対照的です。

主な登場人物

江戸川乱歩が1929年に発表した短編「押絵と旅する男」の漫画版です。魚津の蜃気楼を見た帰りの夜汽車で、「私」は押絵の額を抱えた不思議な老人と出会い、その押絵にまつわる兄の恋の話を聞きます。

私
魚津へ蜃気楼を見に行った帰り、夜汽車でこの話を聞く語り手です。
押絵を持つ男
古風な身なりの男。額に収めた押絵を、景色を見せるように窓に向けて立てかけています。
兄
男の兄。浅草十二階の遠眼鏡でのぞいた娘に恋をします。
押絵の娘
八百屋お七の押絵の美少女。兄が恋い焦がれた相手です。

『押絵と旅する男』のよくある疑問

結末には触れていません

押絵とは?

布や綿で人物などを立体的に作り、台紙に貼りつけた工芸品です。のぞきからくりの見世物にも使われました。

浅草十二階とは?

明治から大正にかけて東京・浅草にあった十二階建ての展望塔「凌雲閣」です。物語の重要な舞台になります。

『押絵と旅する男』の作者は誰?

江戸川乱歩(1894〜1965年)です。

『押絵と旅する男』はいつ発表された?

初出は「新青年」博文館、1929(昭和4)年6月です。

原文(全文)はどこで読める?

著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。

漫画は何分で読める?

読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。

結末・名場面の解説ネタバレを含みます。漫画を読み終えてから開くのがおすすめです

兄はどうなった?

兄が遠眼鏡で見て恋した娘は、のぞきからくりの押絵のお七でした。兄は弟に遠眼鏡を逆さにして自分を見させ、小さくなった姿のまま消え、気づくと押絵の中でお七を抱いていました。押絵の娘は年を取らないのに、兄だけが老いていく、と男は語り、汽車を降りていきます。

作者・江戸川乱歩について

1894〜1965年

日本の探偵小説の基礎を築いた作家。名探偵・明智小五郎を生み、本格推理から怪奇幻想、少年向けの「少年探偵団」シリーズまで幅広く書きました。

主な作品:二銭銅貨、D坂の殺人事件、人間椅子、怪人二十面相

江戸川乱歩の漫画をすべて見る(14作品)

青空文庫・原作情報

原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。

確認済み
原作名
押絵と旅する男
著者名
江戸川乱歩
底本
「江戸川乱歩全集 第5巻 押絵と旅する男」光文社文庫、光文社、2005(平成17)年1月20日初版1刷発行
底本の親本
「江戸川乱歩全集 第三巻」平凡社、1932(昭和7)年1月
初出
「新青年」博文館、1929(昭和4)年6月
入力者
砂場清隆
校正者
門田裕志
著作権・利用条件
江戸川乱歩没後50年を経て2016年1月1日に日本国内で保護期間が満了した青空文庫公開作品を対象とし、底本情報を記録しています。
漫画化に使用した版
青空文庫版「押絵と旅する男」を使用し、魚津の蜃気楼、親不知付近の夜汽車、浅草十二階と覗きからくり、押絵細工の歴史的文脈を参照して現代漫画向けネームへ再構成。
AI生成・編集方針
原文の主要な場面と台詞を残しつつ、生成AIで全ページのコマ、台詞、出典ページを画像化しています。
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