
あばばばば
芥川龍之介


STORY GUIDE
結末に触れない紹介です
唐の都・洛陽で財産を失った杜子春は、片目の仙人・鉄冠子から黄金のありかを教えられます。大富豪になるたび人が集まり、金が尽きると去っていく経験に疲れた杜子春は、仙人になることを願います。峨眉山で課される条件は、何を見ても声を出さないこと。富、恐怖、家族への思いが、彼の望む生き方を問い直します。
原作は大正期の芥川龍之介による短編です。古典や近代社会を素材に、人が自分を守るために作る理屈と感情の揺れを、簡潔で緊張感のある漫画表現へ置き換えています。中国の伝奇をもとに、大正期の児童文学として富より人間性を選ぶ物語へ再構成されました。
芥川龍之介が1920年に童話雑誌「赤い鳥」へ発表した「杜子春」の漫画版です。唐の都・洛陽で財産を使い果たした若者・杜子春が、仙人・鉄冠子に出会い、仙人になるための試練を受けます。
結末には触れていません
中国・唐代の伝奇小説「杜子春伝」をもとに、芥川が子ども向けに書き直した作品です。結末が原典とは大きく変えられています。
峨眉山の頂で、どんなことがあっても決して声を出してはならない、という試練です。魔物や地獄の責め苦が次々に杜子春を襲います。
芥川龍之介(1892〜1927年)です。
初出は「赤い鳥」1920(大正9)年7月号です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
地獄で、馬の姿になった父母が鞭打たれる中、母が「私たちはどうなってもよい、お前さえ幸せなら」と語るのを聞き、杜子春は思わず「お母さん」と叫びます。仙人にはなれませんでしたが、鉄冠子は、もし黙っていたらお前の命を絶つつもりだったと告げます。杜子春は人間らしい正直な暮らしをすると誓い、鉄冠子から泰山の麓の家と畑をもらいます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。