
科学者とあたま 大正研究室奇譚
寺田寅彦


STORY GUIDE
結末に触れない紹介です
暴風被害の報が届いた明治・大正期風の架空研究室で、月島博士と助手ハルは「文明が進むほど災害は大きくなる」という逆説を検証し始める。風速の平均と突風の違い、送電線や水道を神経と血管に見立てた都市模型、古い村と新開地の立地、学校倒壊の記録。小さな実験から国土規模の危機へ視野が広がるなか、二人は自然を止められない社会が、被害の連鎖にどう備えるべきかを問い直していく。博士の慎重な仮説検証とハルの行動力で、寺田寅彦の防災思想を視覚化した研究室バディ漫画。
原作は寺田寅彦が室戸台風など1934(昭和9)年の災害を背景に執筆し、同年11月『経済往来』に発表した随筆です。本漫画は原作の昭和初期という成立事情を明記したうえで、既刊『塵埃と光』の月島博士とハルを継続するため、明治・大正期風の架空研究室を視覚舞台にしています。
寺田寅彦の随筆「天災と国防」を、架空の研究室を舞台にした月島博士と助手ハルの対話で漫画化した読切です。文明が進むほど天災の被害が大きくなる逆説と、災害への備えを、身近な観察と小さな実験からたどります。
結末には触れていません
物理学者で随筆家の寺田寅彦による随筆です。初出は「経済往来」1934(昭和9)年11月です。文明が進むほど天災の被害が大きくなる逆説と、災害への備えについて、身近な現象から考えを進めています。
登場しません。原作は寺田寅彦が自分の考えを述べる随筆で、漫画ではその内容を、架空の研究室での博士と助手の対話や実験に置き換えています。原文の論旨を確かめたいときは、青空文庫の原作をあわせて読むのがおすすめです。
寺田寅彦の言葉として広く知られていますが、著作の中にこの一文そのものは見当たらず、弟子たちが寅彦の口癖として伝えたものとされています。「天災と国防」には、文明が進むほど天災による損害が大きくなるという、これに通じる考えが書かれています。
暴風被害の報を受けた月島博士と助手ハルが、文明の進歩が災害を連鎖させる逆説を実験と都市模型で追う、明治・大正期風の研究室バディ漫画。
寺田寅彦(1878〜1935年)です。
初出は「経済往来」1934(昭和9)年11月です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の28ページで、約9分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。