
天災と国防 大正研究室奇譚
寺田寅彦


STORY GUIDE
結末に触れない紹介です
明治・大正期を思わせる架空の研究所で、助手ハルは油の中を落ちる真鍮球の時間を測り、計算どおりの結果を確かめようとします。ところが、同じ器具で繰り返しても値はそろわず、球の大きさや落下距離を変え、器具を洗って組み直しても再現しません。自信を失いかけるハルに、月島博士は答えを教える代わりに、関係なさそうな条件まで記録するよう促します。失敗を恐れる心と、自然を観察し続ける粘り強さを、レトロな実験器具と二人の対話で描く一話完結の研究室バディ漫画です。
原作は寺田寅彦が『鉄塔』1933(昭和8)年10月に発表した科学随筆です。漫画内の落球式粘度実験は原作にない翻案上の設定で、既公開「塵埃と光」の人物・視覚設定を継ぐため、明治・大正期風の架空研究所を舞台にしています。
寺田寅彦の随筆「科学者とあたま」を、架空の研究室を舞台にした月島博士と助手ハルの対話で漫画化した読切です。科学者に必要な「頭の良さ」と「頭の悪さ」の両面を、身近な観察と小さな実験からたどります。
結末には触れていません
物理学者で随筆家の寺田寅彦による随筆です。初出は「鉄塔」1933(昭和8)年10月です。科学者に必要な「頭の良さ」と「頭の悪さ」の両面について、身近な現象から考えを進めています。
登場しません。原作は寺田寅彦が自分の考えを述べる随筆で、漫画ではその内容を、架空の研究室での博士と助手の対話や実験に置き換えています。原文の論旨を確かめたいときは、青空文庫の原作をあわせて読むのがおすすめです。
原作の随筆で、寺田寅彦は科学者には頭の良さが必要だと同時に、「頭が悪くなくてはいけない」とも述べています。分かりきったことにも疑いを持ち、失敗を恐れず回り道をする粘り強さこそが発見につながる、という考えです。
明治・大正期風の研究所で、期待どおりにならない落球実験に挑む助手ハルと月島博士が、捨てかけた失敗記録を新しい問いへ変える科学バディ漫画。
寺田寅彦(1878〜1935年)です。
初出は「鉄塔」1933(昭和8)年10月です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の20ページで、約6分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。