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故郷の表紙

故郷

原作: 故郷 / 著者: 魯迅 / 翻訳: 佐藤春夫

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約9分・28ページ

二十余年ぶりに帰郷した語り手と、少年時代の親友・閏土。鮮やかな記憶と荒涼とした現在を往復し、二人を隔てる見えない壁と、次の世代へ託す希望を描く文学漫画です。

2026-08-22読切短編
全1話 故郷 2ページ
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ああ。忘れる日もなかった故郷は、こんなものだったろうか。

昔より進んだわけでもない。

変わったのは、私の心なのか。

この読切は全28ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。

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STORY GUIDE

作品ガイド

結末に触れない紹介です

ネタバレなしの詳しいあらすじ

古い屋敷を引き払うため、語り手は二十余年ぶりに冬の故郷へ戻ります。そこには記憶の中の明るさはなく、母との片づけの最中、海辺で育った少年時代の友・閏土を思い出します。月夜の西瓜畑、珍しい貝殻や鳥の話――鮮やかな友情の記憶を抱いて再会を待つ語り手の前に、長い年月と暮らしの重さを背負った閏土が現れます。過去と現在、身分と貧困、言葉にできない距離を、寒色の現実と紺青・金色の記憶の対比でたどる一話完結の文学漫画です。

時代背景

原作『故郷』は1921年5月に『新青年』へ発表され、1923年の短編集『吶喊』に収録されました。物語は1919年末から1920年ごろの浙江の故郷を思わせる冬の水郷を舞台にしています。本作は1932年『中央公論』初出の佐藤春夫訳を用い、当時の紹興・江南水郷を参考に作画しています。

テーマ

故郷友情階級と隔たり記憶希望

注目点

  • 鉛色の帰郷風景と、紺青の空・金色の月・青い西瓜畑を対照させ、記憶が現実を照らす構造を描きます。
  • 少年閏土と中年閏土の顔、姿勢、手の変化を通して、長い年月と生活の重圧を視覚化します。
  • 「旦那さま」の一語が二人の距離を決定的にする瞬間を、大きな余白と反応のコマで読ませます。
  • 宏児と水生の新しい友情から、まだ形のない「道」へつながる希望を静かな終幕として構成します。

主な登場人物

中国の作家・魯迅の短編「故郷」(1921年)を佐藤春夫訳で漫画化した読切です。二十余年ぶりに冬の故郷へ戻った語り手が、少年時代の友・閏土(ルントウ)と再会します。中学校国語の教科書にも長く採られてきた作品です。

語り手(迅ちゃん)
古い屋敷を引き払うため、二十余年ぶりに故郷へ戻った男。少年時代の記憶を胸に閏土を待ちます。
閏土(ルントウ)
語り手の少年時代の友。月夜の西瓜畑や珍しい貝殻の話を聞かせてくれた海辺の少年でした。
母
語り手の母。引っ越しの片づけをしながら閏土の来訪を伝えます。
宏児・水生
語り手のおいの宏児と、閏土の息子の水生。子どもどうしですぐに親しくなります。
楊小母さん
近所の女性。語り手は出世したと思い込み、引っ越しの道具を遠慮なくねだります。

『故郷』のよくある疑問

結末には触れていません

閏土はどんな少年だった?

海辺の村で育ち、銀の首輪をつけて月夜の西瓜畑で刺叉を手に獣を追う、たくましく明るい少年でした。この鮮やかな記憶が、再会の場面と強い対比をなします。

教科書に載っているのは誰の訳?

現在の中学校教科書では竹内好訳が多く使われています。この漫画は、青空文庫で公開されている佐藤春夫訳(1932年)をもとにしています。

『故郷』の作者は誰?

魯迅(1881〜1936年)です。この漫画は佐藤春夫による翻訳をもとにしています。

『故郷』はいつ発表された?

初出は「中央公論」1932(昭和7)年1月1日です。

原文(全文)はどこで読める?

著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。

漫画は何分で読める?

読切の28ページで、約9分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。

結末・名場面の解説ネタバレを含みます。漫画を読み終えてから開くのがおすすめです

再会した閏土が語り手を「旦那さま」と呼ぶ意味は?

大人になった閏土は、うやうやしく語り手を「旦那さま」と呼びます。子どもの頃は対等だった二人の間に、身分と貧しさによる「悲しいほど厚い壁」ができてしまったことを、語り手は思い知らされます。

最後の「道」の言葉は何を意味する?

故郷を去る船の中で、語り手は宏児と水生が自分たちのように隔てられず、新しい生活を持つことを願います。希望はあるともないとも言えないもので、地上の路のように、もともと路はなくても歩く人が多くなれば路ができる、と結ばれます。

作者・魯迅について

1881〜1936年

中国の作家・思想家。日本に留学して医学を学んだ後、文学の道へ進み、中国近代文学の礎を築きました。

主な作品:故郷、阿Q正伝、狂人日記

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青空文庫・原作情報

原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。

確認済み
原作名
故郷
著者名
魯迅
翻訳者
佐藤春夫
底本
「故郷・孤独者」新学社文庫、新学社教友館
初出
「中央公論」1932(昭和7)年1月1日
入力者
大久保ゆう
校正者
佐藤すだれ
著作権・利用条件
原作者の魯迅は1936年没、翻訳者の佐藤春夫は1964年没で、いずれも日本での著作権保護期間は満了しています。1968年以前に亡くなった著作者の既に消滅した著作権は、TPP11整備法による保護期間延長で復活しません。
漫画化に使用した版
添付の青空文庫版『故郷』を使用し、底本・初出・入力校正情報を最終クレジットページに表示しています。
AI生成・編集方針
佐藤春夫訳の筋、人物関係、社会的距離、主要な象徴を保ちつつ、長い地の文を漫画向けの台詞と一人称の独白へ再構成し、全ページを生成AIで画像化しています。
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