
寒山拾得
森鴎外


京都町奉行所
徳川のころ、遠島の罪人は高瀬舟で大阪へ送られた。
親類ひとりの同船が、黙って許されることもあった。
夜どおし、身の上を語り泣く舟だった。
この読切は全24ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
江戸時代の京都。罪人を遠島へ送る高瀬舟で、同心・羽田庄兵衛は、弟を死なせた罪に問われた喜助を護送します。罪人なのに穏やかで、わずかな銭をありがたがる喜助を不思議に思った庄兵衛は、その身の上を尋ねます。貧困の中で兄弟に何が起きたのか。川を下る静かな会話が、法と慈悲の境界を揺らします。
原作は江戸期の京都を舞台に、森鴎外が大正期に発表した歴史短編です。罪人を運ぶ高瀬舟の制度と身分社会を背景に、法、貧困、安楽死をめぐる問いを静かな対話劇として漫画化しています。
森鴎外の歴史小説「高瀬舟」(1916年)の漫画版です。江戸時代、京都の高瀬川を下る罪人護送の舟で、同心・羽田庄兵衛が、弟殺しの罪で遠島になる喜助の、どこか晴れやかな様子を不思議に思います。
結末には触れていません
京都の高瀬川を上下した小舟です。遠島(島流し)を言い渡された罪人は、この舟で大坂へ送られました。
鴎外は「高瀬舟縁起」で、この作品に「財産(足ることを知る)」と「安楽死(ユウタナジイ)」という二つの問題を込めたと述べています。
森鴎外(1862〜1922年)です。
初出は「中央公論 第31年第1号」1916(大正5)年1月1日発行です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
病に苦しむ弟が剃刀で自殺を図り、死にきれずに「抜いてくれ」と頼んだため、喜助はその頼みに応じて剃刀を抜き、弟は息を引き取りました。これは本当に人殺しなのか。庄兵衛は、お奉行様の判断に従うほかないと思いながらも腑に落ちず、沈黙した二人を乗せて舟は黒い水の上を下っていきます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。