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高瀬舟の表紙

高瀬舟

原作: 高瀬舟 / 著者: 森鴎外

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約8分・24ページ

京都の高瀬川を下る護送舟。遠島に向かう罪人・喜助の静かな満足と、弟をめぐる告白を聞いた同心・羽田庄兵衛の心に、法と慈悲の解けない問いが残る。

2026-05-09読切短編
全1話 高瀬舟 2ページ
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京都町奉行所

徳川のころ、遠島の罪人は高瀬舟で大阪へ送られた。

親類ひとりの同船が、黙って許されることもあった。

夜どおし、身の上を語り泣く舟だった。

この読切は全24ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。

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STORY GUIDE

作品ガイド

結末に触れない紹介です

ネタバレなしの詳しいあらすじ

江戸時代の京都。罪人を遠島へ送る高瀬舟で、同心・羽田庄兵衛は、弟を死なせた罪に問われた喜助を護送します。罪人なのに穏やかで、わずかな銭をありがたがる喜助を不思議に思った庄兵衛は、その身の上を尋ねます。貧困の中で兄弟に何が起きたのか。川を下る静かな会話が、法と慈悲の境界を揺らします。

時代背景

原作は江戸期の京都を舞台に、森鴎外が大正期に発表した歴史短編です。罪人を運ぶ高瀬舟の制度と身分社会を背景に、法、貧困、安楽死をめぐる問いを静かな対話劇として漫画化しています。

テーマ

法と慈悲貧困安楽死幸福の尺度慈悲

注目点

  • 夜の舟という閉じた場所で、護送する者とされる者の立場が会話によって揺れます。
  • 喜助の満足を、現代の豊かさとは異なる生活感覚として丁寧に描いています。
  • 庄兵衛が答えを出せないまま考え続けることで、読者にも倫理の判断を委ねます。

主な登場人物

森鴎外の歴史小説「高瀬舟」(1916年)の漫画版です。江戸時代、京都の高瀬川を下る罪人護送の舟で、同心・羽田庄兵衛が、弟殺しの罪で遠島になる喜助の、どこか晴れやかな様子を不思議に思います。

喜助
三十歳ほどの罪人。弟殺しの罪で遠島を言い渡されましたが、少しも悲しそうな様子を見せません。
羽田庄兵衛
喜助を護送する京都町奉行所の同心。喜助の身の上を聞き、深く考え込みます。
喜助の弟
病気で働けなくなり、兄に迷惑をかけることを苦にしていた弟です。

『高瀬舟』のよくある疑問

結末には触れていません

高瀬舟とは?

京都の高瀬川を上下した小舟です。遠島(島流し)を言い渡された罪人は、この舟で大坂へ送られました。

作品のテーマは?

鴎外は「高瀬舟縁起」で、この作品に「財産(足ることを知る)」と「安楽死(ユウタナジイ)」という二つの問題を込めたと述べています。

『高瀬舟』の作者は誰?

森鴎外(1862〜1922年)です。

『高瀬舟』はいつ発表された?

初出は「中央公論 第31年第1号」1916(大正5)年1月1日発行です。

原文(全文)はどこで読める?

著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。

漫画は何分で読める?

読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。

結末・名場面の解説ネタバレを含みます。漫画を読み終えてから開くのがおすすめです

喜助は本当に弟を殺したの?

病に苦しむ弟が剃刀で自殺を図り、死にきれずに「抜いてくれ」と頼んだため、喜助はその頼みに応じて剃刀を抜き、弟は息を引き取りました。これは本当に人殺しなのか。庄兵衛は、お奉行様の判断に従うほかないと思いながらも腑に落ちず、沈黙した二人を乗せて舟は黒い水の上を下っていきます。

作者・森鴎外について

1862〜1922年

石見国津和野(現・島根県)出身の小説家・翻訳家で、陸軍軍医総監も務めました。ドイツ留学の経験をもとにした初期作から、晩年の歴史小説まで幅広く書きました。

主な作品:舞姫、高瀬舟、山椒大夫、雁

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青空文庫・原作情報

原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。

確認済み
原作名
高瀬舟
著者名
森鴎外
底本
「山椒大夫・高瀬舟」岩波文庫 1938(昭和13)年7月1日第1刷発行、1967(昭和42)年6月16日第34刷改版発行、1998(平成10)年4月6日第77刷発行
初出
「中央公論 第31年第1号」1916(大正5)年1月1日発行
入力者
kompass
校正者
土屋隆
著作権・利用条件
森鴎外(1862-1922)の著作権保護期間満了作品を青空文庫テキストに基づき翻案。
漫画化に使用した版
青空文庫 新字新仮名版(2006年3月8日作成、2011年4月27日修正)
AI生成・編集方針
青空文庫の原文をもとに、生成AIでネーム・漫画ページ画像を制作。台詞と説明文は画像生成時にページ内へ描画。
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