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春琴抄の表紙

春琴抄

原作: 春琴抄 / 著者: 谷崎潤一郎

第1話から無料で読む

約10分・31ページ(全6話)

二基の墓と一冊の伝記から、鵙屋春琴と温井佐助の生涯をたどる。最終話では佐助が春琴の顔を二度と見ぬと決め、二人が同じ暗闇で暮らした歳月と、それぞれの最期までを描く。

2026-07-29連載・完結長編
第1話 鵙屋春琴 2ページ
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春琴の墓は、どこでしょう

それなら、あの段々の上かもしれません

第1話は全31ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。

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エピソード(全6話)

STORY GUIDE

作品ガイド

結末に触れない紹介です

ネタバレなしの詳しいあらすじ

昭和初期の大阪。下寺町の高台に並ぶ大小二基の墓から、語り手は『鵙屋春琴伝』や鴫沢てるの証言をたどります。道修町の薬種商に生まれ、九歳で失明した琴は春琴と呼ばれる音曲の才人へ成長し、奉公人の佐助は夜ごとの独習を経てその弟子となります。鵙屋を離れて淀屋橋に居を構えた春琴は、佐助を手引き・弟子・奉公人として傍らに置きながら、厳格な師匠として名を上げます。やがて正体不明の何者かが寝間へ侵入し、春琴は顔に深い火傷を負います。伝記の記述、佐助の証言、周囲の噂が食い違うなか、春琴は誰にも顔を見せまいと閉じこもり、佐助もまたその顔を二度と見ぬ道を選びます。二人が同じ暗闇の中で師弟として暮らした歳月、春琴の芸の深まりと死、二十一年後の佐助の最期を経て、語りは下寺町の二基の墓へ戻ります。

時代背景

原作は1933年発表。物語は昭和初期の語り手が、文政末から明治期の大阪に生きた春琴と佐助を資料と証言から再構成します。道修町の薬種商、町家の主従関係、盲人音曲家の芸道を時代層ごとに描き分けます。

テーマ

芸術と才能献身と執着主従と師弟記憶と美化大阪の町人文化

注目点

  • 伝記、写真、証言、噂、語り手の推量を異なる紙面と光で示し、単一の真相へまとめません。
  • 閉じた眼を哀れみの記号にせず、重なる掌、段差、手水、音の振動から生活と関係を描きます。
  • 雲雀の放鳥と帰還、算盤、譜本、撥を反復し、春琴の美意識と支配、佐助の奉仕を生活の物から描きます。
  • 襲撃者の正体を断定せず、伝記・佐助の証言・鴫沢てるの回想・噂の差を紙面と影で並置します。
  • 火傷や自傷の瞬間を見世物にせず、鉄瓶、繃帯、鏡、針と二人の手の所作から痛みと決意を描きます。

主な登場人物

谷崎潤一郎の中編「春琴抄」(1933年)を全6話で漫画化した連載です。九歳で失明した大阪の薬種商の娘・春琴と、彼女に生涯仕えた奉公人の佐助の関係を、残された伝記と証言からたどります。

鵙屋春琴(琴)
道修町の薬種商の娘。九歳で失明し、琴と三味線の名手として厳しい師匠になります。
温井佐助
鵙屋の奉公人。春琴の手引きを務めるうちに弟子となり、生涯そばに仕えます。
語り手(私)
春琴と佐助の墓を訪ね、『鵙屋春琴伝』や鴫沢てるの証言から二人の過去をたどる人物です。
鴫沢てる
晩年の春琴と佐助に仕えた女性。語り手に二人の暮らしを証言します。

『春琴抄』のよくある疑問

結末には触れていません

どんな形式で書かれている?

語り手が伝記『鵙屋春琴伝』や関係者の証言を読み比べながら語る形式です。記述の食い違いが、真相をあいまいにし、読者の想像を誘います。

作品の舞台は?

江戸時代末から明治にかけての大阪・道修町や淀屋橋です。漫画では昭和初期に墓を訪ねる語り手の視点と、過去の二人の姿を行き来します。

『春琴抄』の作者は誰?

谷崎潤一郎(1886〜1965年)です。

『春琴抄』はいつ発表された?

初出は「中央公論」中央公論社、1933(昭和8)年6月です。

原文(全文)はどこで読める?

著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。

漫画は何分で読める?

全6話・194ページで、通して読むと約59分が目安です(1ページ18秒で計算)。1話ずつ区切って読めます。

結末・名場面の解説ネタバレを含みます。漫画を読み終えてから開くのがおすすめです

春琴が顔に火傷を負ったあと、佐助はどうした?

何者かに熱湯を浴びせられて顔に火傷を負った春琴は、その顔を見られることを恐れます。佐助は自ら針で両目を突いて盲目となり、春琴の美しい顔の記憶だけを胸に仕え続けます。犯人は最後まではっきりしないまま、二人の特別な結びつきが描かれます。

作者・谷崎潤一郎について

1886〜1965年

東京出身の小説家。美への執着を描く耽美的な作風で出発し、関西移住後は古典的な日本の美を追求しました。日本の近代文学を代表する作家の一人です。

主な作品:刺青、春琴抄、細雪、陰翳礼讃

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青空文庫・原作情報

原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。

確認済み
原作名
春琴抄
著者名
谷崎潤一郎
底本
「ちくま日本文学014 谷崎潤一郎」筑摩書房
底本の親本
「谷崎潤一郎全集 第十三巻」中央公論社
初出
「中央公論」中央公論社、1933(昭和8)年6月
入力者
kompass
校正者
酒井裕二
著作権・利用条件
谷崎潤一郎(1965年没)の著作権保護期間満了後に青空文庫で公開された本文を用い、図書カードと底本・入力校正情報を記録しています。
漫画化に使用した版
青空文庫版『春琴抄』を全6話に分割した保存原文を使用。第1話は墓と資料、春琴の少女期、佐助が手曳きとなるまで、第2話は佐助の独習と師弟関係の始まり、第3話は苛烈な稽古、正式入門、縁談、妊娠と出産後の否認まで、第4話は淀屋橋での独立、師匠としての生活、利太郎らとの対立、不明の侵入者が現れるまで、第5話は襲撃の異なる記録、春琴の重傷と閉居、佐助がその顔を見ないと誓って決断を固めるまで、第6話は二人が同じ暗闇で暮らす歳月、春琴の死、二十一年後の佐助の最期と二基の墓までを収録し、全6話で完結する。
AI生成・編集方針
保存原文は変更せず、ロック済み対話調整ポリシーに従って台詞と内面独白を漫画向けに読みやすくし、全ページの絵・文字・クレジットを生成AIで画像内に制作しています。
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