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紫大納言の表紙

紫大納言

原作: 紫大納言 / 著者: 坂口安吾

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約8分・24ページ

花山院の御時、恋にだけ生きる肥った大納言は、嵐の山道で月の姫の小笛を拾う。笛を返してほしいと願う天女を引き止めた男の欲望と悔いが、盗賊、蕈の童子、山の笑いを経て水へ消えていく幻想譚を漫画化。

2026-05-14読切短編
全1話 月の小笛 2ページ
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都は袴垂の噂に凍っていた

けれど大納言は、まだ見ぬ盗賊を怖れなかった

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STORY GUIDE

作品ガイド

結末に触れない紹介です

ネタバレなしの詳しいあらすじ

花山院の御時、恋に生きる紫大納言は、嵐の山道で月の姫の小笛を拾います。笛を返してほしいと現れた天女に心を奪われた彼は、約束と欲望の間で判断を誤っていきます。盗賊、山の童子、不気味な笑いが行く手に現れ、手に入れたはずの宝は彼を落ち着かせません。平安の雅と山の怪異が交わる幻想伝奇です。

時代背景

原作は坂口安吾が近代から戦後の価値観の揺らぎを背景に書いた短編です。常識や美しさの裏側にある欲望、孤独、疑念を、原作の皮肉と幻想性を残して漫画化しています。平安朝の貴族と天女伝説を借り、欲望に翻弄される人間を戦前期の幻想文学として描いています。

テーマ

欲望執着月の異界喪失

注目点

  • 月の小笛が、恋の証し、所有したい宝、異界との境界という複数の意味を持ちます。
  • 雅な都と荒々しい山道を往復し、大納言の内面の不安定さを風景へ重ねます。
  • 天女を愛することと、手元へ留めたい欲望の違いが読みどころです。

主な登場人物

坂口安吾が1939年に発表した短編「紫大納言」の漫画版です。花山院の時代、恋に生きる紫大納言が嵐の山道で天女の小笛を拾い、約束と欲望の間で判断を誤っていく平安幻想譚です。

紫大納言
恋に生きる平安の貴族。天女の小笛を拾ったことから、運命が狂い始めます。
天女(月の姫)
失くした小笛を返してほしいと大納言の前に現れる姫です。
山の童子・盗賊
大納言の旅路に現れる、不気味な者たちです。

『紫大納言』のよくある疑問

結末には触れていません

どんな雰囲気の作品?

平安の雅な恋と、山の怪異や不気味な笑いが交わる幻想伝奇です。安吾の説話風の作品の一つです。

小笛にはどんな意味がある?

天女が天へ帰るために必要な笛です。返してほしいと願う天女と、手放したくない大納言の欲望が物語を動かします。

『紫大納言』の作者は誰?

坂口安吾(1906〜1955年)です。

『紫大納言』はいつ発表された?

初出は1939年『文体』発表。1941年4月20日『炉辺夜話集』収録です。

原文(全文)はどこで読める?

著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。

漫画は何分で読める?

読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。

結末・名場面の解説ネタバレを含みます。漫画を読み終えてから開くのがおすすめです

紫大納言は最後にどうなる?

大納言は天女との約束を守れず、笛を失ったまま山をさまよいます。せめて一目会いたいと水に顔を映すと、そこには赤い口を開いた顔があるばかりでした。どうしてよいか分からなくなった大納言は、一掬の水となって流れていってしまいます。

作者・坂口安吾について

1906〜1955年

新潟県出身の小説家・評論家。戦後の評論「堕落論」で注目され、太宰治らとともに「無頼派」と呼ばれました。幻想的な作品から推理小説まで多彩に書きました。

主な作品:堕落論、桜の森の満開の下、白痴、不連続殺人事件

坂口安吾の漫画をすべて見る(5作品)

青空文庫・原作情報

原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。

確認済み
原作名
紫大納言
著者名
坂口安吾
底本
「坂口安吾全集3」ちくま文庫、筑摩書房
初出
1939年『文体』発表。1941年4月20日『炉辺夜話集』収録
入力者
花菱蓮
校正者
小林繁雄
著作権・利用条件
坂口安吾没後70年を経過した青空文庫公開作品を対象とし、底本情報を記録しています。
漫画化に使用した版
青空文庫版「紫大納言」を使用し、底本・入力・校正情報と、初出調査および平安期の衣装・盗賊伝承の背景を踏まえて現代スマートフォン漫画向けに再構成。
AI生成・編集方針
原文の主要な場面、台詞、心理の転換を残しつつ、生成AIで全ページのコマ、台詞、出典ページを画像化しています。
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