
紫大納言
坂口安吾


遺書だけが発見され、風博士その人は姿を消した。
そして僕は、其筋から疑われている。
この読切は全25ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
東京市某町の風博士が、遺書だけを残して忽然と姿を消した。警察は博士と共謀して自殺を装ったのではないかと、弟子であり語り手の「僕」を疑う。疑いを晴らそうとする僕は、博士が宿敵の蛸博士を禿頭だと糾弾し、学説、バナナの皮、妻、鬘をめぐる恨みを畳みかけた大げさな遺書を読み上げる。さらに結婚式当日の目撃談へ進むが、博士の周囲では物も影も時計も異常な速さに巻き込まれていた。饒舌な語りと飛躍する理屈が、失踪の謎を笑いへ変える昭和初期のファルス。
坂口安吾の「風博士」は「青い馬 第二号」に1931(昭和6)年6月1日発表。物語の場所は「東京市某町」とされ、自動車、ネオンサイン、燕尾服が現れます。本漫画は初出時期を手掛かりに昭和初期の東京市を視覚設定とし、洋館と西洋装を限定色の諷刺漫画として描きます。
坂口安吾の初期短編「風博士」の漫画版です。遺書を残して姿を消した風博士の弟子「僕」が、博士と宿敵・蛸博士との因縁や、失踪の真相を大げさな弁舌で語るナンセンス喜劇です。
結末には触れていません
昭和初期に坂口安吾が文壇で注目されるきっかけになった作品で、安吾が「ファルス(笑劇)」と呼んだ作風の代表例です。饒舌な語りと飛躍する理屈が笑いを生みます。
風博士が蛸博士を禿頭だと糾弾し、学説、バナナの皮、妻、鬘をめぐる恨みを大げさに書き連ねた内容です。
坂口安吾(1906〜1955年)です。
初出は「青い馬 第二号」岩波書店です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の25ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
結婚式の当日、博士の周りで物も影も時計も異常な速さに巻き込まれ、博士の姿は消えて一陣の突風だけが残ります。弟子の僕は「博士は風となったのである」と断言し、同じ瞬間に蛸博士がインフルエンザにかかったことをその科学的根拠に加えます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。