藍空漫画AI SORA MANGA
作品一覧へ戻る
風博士の表紙

風博士

原作: 風博士 / 著者: 坂口安吾

遺書だけを残して消えた風博士。疑われた弟子が、宿敵・蛸博士への壮大な恨みと結婚式当日の目撃談を、飛躍する理屈で語り倒す不条理ファルス。

2026-08-01読切短編

STORY GUIDE

作品ガイド

結末に触れない紹介です

ネタバレなしの詳しいあらすじ

東京市某町の風博士が、遺書だけを残して忽然と姿を消した。警察は博士と共謀して自殺を装ったのではないかと、弟子であり語り手の「僕」を疑う。疑いを晴らそうとする僕は、博士が宿敵の蛸博士を禿頭だと糾弾し、学説、バナナの皮、妻、鬘をめぐる恨みを畳みかけた大げさな遺書を読み上げる。さらに結婚式当日の目撃談へ進むが、博士の周囲では物も影も時計も異常な速さに巻き込まれていた。饒舌な語りと飛躍する理屈が、失踪の謎を笑いへ変える昭和初期のファルス。

時代背景

坂口安吾の「風博士」は「青い馬 第二号」に1931(昭和6)年6月1日発表。物語の場所は「東京市某町」とされ、自動車、ネオンサイン、燕尾服が現れます。本漫画は初出時期を手掛かりに昭和初期の東京市を視覚設定とし、洋館と西洋装を限定色の諷刺漫画として描きます。

注目点

  • 遺書だけが残る失踪事件を、警察の追及から始まるミステリー調で立ち上げます。
  • 蛸博士の禿頭、バナナの皮、妻と鬘をめぐる恨みを、大仰な法廷演説のように視覚化します。
  • 結婚式当日の薔薇、時計、影、突風を反復し、博士が消える瞬間まで速度を高めます。
  • 「姿が見えないから風である」という強引な結論を、語り手の熱弁と蛸博士の無言の反応で締めくくります。

エピソード

青空文庫・原作情報

原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。

確認済み
原作名
風博士
著者名
坂口安吾
底本
「坂口安吾全集1」ちくま文庫、筑摩書房
底本の親本
「黒谷村」竹村書房
初出
「青い馬 第二号」岩波書店
入力者
砂場清隆
校正者
伊藤時也
著作権確認メモ
青空文庫で公開されている本文と作品情報を確認し、その公開テキストを漫画化対象としました。
漫画化に使用した版
添付された青空文庫版「風博士」と、それに対応する青空文庫XHTML本文を参照して単話漫画化しました。底本・親本・初出・入力者・校正者の表記は添付テキストの奥付に従いました。
AI生成・編集方針
博士失踪と警察の疑い、誇大な遺書と蛸博士への執着、結婚式当日の目撃談、突風とともに消える瞬間、博士は風になったという結論の順序を保ち、24ページの本編と1ページの注意・出典からなる縦型漫画へ再構成しました。台詞と語りは原意と話者を保ちながら、漫画で追いやすい長さへ整えています。