
あばばばば
芥川龍之介


STORY GUIDE
結末に触れない紹介です
神代から立つ巨大な桃の木。その実から生まれた桃太郎は、山や畑で働くより鬼が島を征伐する道を選び、黍団子を半分だけ与えて犬・猿・雉を家来にします。けれど海の彼方にあったのは、家族が琴や踊り、機織りや酒造りを楽しむ平和な島でした。誰もが知る英雄譚を、征服する側とされる側の両方から見つめ直し、「正義」は誰が決めるのかを黒いユーモアと神話的なスケールで問いかける、芥川龍之介の諷刺を一話完結で描きます。
原作は1924(大正13)年6月に書かれ、同年7月の「サンデー毎日 夏期特別号」に発表されました。物語の舞台は大正の日常ではなく、神代から続く昔話の日本と熱帯の鬼が島です。漫画では特定年代の再現とはせず、木版画風の昔話世界と、椰子・蘭・音楽・機織りのある鬼の共同体を対照的に視覚化しています。
芥川龍之介が1924年に発表した短編「桃太郎」の漫画版です。誰もが知る昔話を、鬼が島の鬼たちの側からも見つめ直し、「正義」とは誰が決めるのかを皮肉とユーモアで問いかけます。
結末には触れていません
芥川版では、鬼が島は平和な楽土として描かれ、桃太郎はそこへ攻め込む侵略者として描かれます。英雄譚を征服される側から見直した風刺作品です。
物語は神代から立つ巨大な桃の木から始まり、八咫鴉がその実を落とすことで桃太郎が生まれます。神話的なスケールが、昔話の枠を広げています。
芥川龍之介(1892〜1927年)です。
初出は「サンデー毎日 夏期特別号」1924(大正13)年7月です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
宝を奪って凱旋した桃太郎のもとへ、生き残った若い鬼たちが独立を誓って何度も襲いに来ます。「英雄の正義」と「奪われた者の正義」がぶつかり合う中、山奥の桃の木には今も未来の天才たちが眠っている、と結ばれます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。