藍空漫画AI SORA MANGAホーム
待つの表紙

待つ

原作: 待つ / 著者: 太宰治

無料で読む

約6分・20ページ

開戦後の冬、名のない小さな省線駅の冷たいベンチで、二十歳の娘が正体のわからない何かを待ち続ける。期待と恐怖が交錯する太宰治の心理短編を漫画化。

2026-08-16読切短編
全1話 待つ 2ページ
試し読み・2ページ

まずは1ページ試し読み

省線の、その小さい駅。

私は毎日、人をお迎えにまいります。

誰とも、わからぬ人を。

この読切は全20ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。

続きを無料で読む

STORY GUIDE

作品ガイド

結末に触れない紹介です

ネタバレなしの詳しいあらすじ

開戦後の緊張が街を覆う冬。二十歳の「私」は、市場での買い物帰りに、名も明かされない小さな省線駅へ毎日立ち寄り、冷たいベンチから改札を見つめています。誰かに現れてほしいのに、声をかけられる想像だけで息が詰まる。人との挨拶を嘘と感じ、家にいる自分にも後ろめたさを抱く彼女の内側で、期待、恐怖、献身への憧れ、そして自分への疑いが絡み合います。待っているものの輪郭を探す独白を、反復する列車、人波、籠、遠のく景色、春の光のイメージでたどる心理短編です。

時代背景

原作は1942(昭和17)年6月初出。物語は「大戦争」が始まった後、駅名を意図的に伏せた小さな省線駅を舞台にします。漫画版は実在駅を特定せず、開戦後の昭和初期の冬として、木造駅舎、手動改札、当時の電車と服装を視覚化しています。

テーマ

孤独期待と恐怖自己欺瞞戦時下の日常待つこと

注目点

  • 流れ続ける通勤客と、冷たいベンチから動けない主人公を対比し、待つ時間の孤独を見せます。
  • 母と黙って縫物をする静かな室内、逆望遠鏡のように遠のく駅前、春の光景という三つの視覚モードで心の揺れを描きます。
  • 籠、改札、列車、ベンチを繰り返し配置し、期待と恐怖が同じ場所へ戻ってくる構造をスマートフォン向けの縦読みで組み立てています。

主な登場人物

太宰治が1942年に発表した短編「待つ」の漫画版です。開戦後の冬、二十歳の「私」が毎日小さな駅のベンチに座り、何かを待ち続ける独白で進む作品です。

私
二十歳の娘。買い物の帰りに毎日駅へ立ち寄り、改札から出てくる人々を見つめています。

『待つ』のよくある疑問

結末には触れていません

「私」は誰を待っている?

作品の中で、待っているものの正体ははっきり示されません。人に会いたいのに声をかけられるのが怖い、という矛盾した気持ちが独白で語られます。

作品の背景は?

太平洋戦争が始まった直後の時期を背景にした作品です。緊張が街を覆う中での、若い女性の内面が描かれています。

『待つ』の作者は誰?

太宰治(1909〜1948年)です。

『待つ』はいつ発表された?

初出は1942(昭和17)年6月です。

原文(全文)はどこで読める?

著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。

漫画は何分で読める?

読切の20ページで、約6分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。

結末・名場面の解説ネタバレを含みます。漫画を読み終えてから開くのがおすすめです

結末の「あなたは、いつか私を見掛ける」とは?

私は、待っているのは旦那さまでも恋人でもお金でもなく、もっと明るく素晴らしいものだと考えますが、言葉にできません。最後に彼女は駅の名をわざと教えず、読者に「あなたは、いつか私を見掛ける」と語りかけます。待つことそのものが読者へ手渡される結びです。

作者・太宰治について

1909〜1948年

青森県金木村(現・五所川原市)出身の小説家。自己を見つめる独特の語り口で、明るいユーモアから深い苦悩まで描きました。戦後の「無頼派」を代表する作家の一人です。

主な作品:走れメロス、斜陽、人間失格、富嶽百景

太宰治の漫画をすべて見る(11作品)

青空文庫・原作情報

原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。

確認済み
原作名
待つ
著者名
太宰治
底本
「女生徒」角川文庫、角川書店
初出
1942(昭和17)年6月
入力者
網迫
校正者
野口英司
著作権・利用条件
太宰治没後70年を経過した青空文庫公開作品を対象とし、底本・初出・入力校正情報を記録しています。
漫画化に使用した版
青空文庫版「待つ」を使用し、添付テキスト、青空文庫図書カード、青空文庫XHTML本文の底本・初出情報を参照して単話漫画化。
AI生成・編集方針
原作の一人称独白、名を伏せた省線駅、買い物籠、冷たいベンチ、人波への恐怖、母との縫物、戦時下の焦燥、自己疑念、明るい季節の像を保ち、生成AIで全ページのコマ・本文文字・出典ページを画像化しています。
すべての作品