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きりぎりすの表紙

きりぎりす

原作: きりぎりす / 著者: 太宰治

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約8分・24ページ

無名で貧しい画家を信じて結婚した妻は、成功とともに変わっていく夫へ別れの手紙を書く。愛した芸術家像と目の前の人物のずれを、妻の静かな独白で描く心理劇。

2026-08-30読切短編
全1話 きりぎりす 2ページ
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あなたは、嘘ばかりついていました。

私には、あなたが、こわいのです。

この読切は全24ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。

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STORY GUIDE

作品ガイド

結末に触れない紹介です

ネタバレなしの詳しいあらすじ

「おわかれ致します。」という一文から、若い妻は夫と出会った頃を振り返ります。家族の反対を押し切り、貧しくても誰にも迎合せず好きな絵を描く人だと信じて選んだ結婚でした。やがて夫の絵が認められ、家も暮らしも豊かになります。しかし、社交の輪が広がるほど、妻が愛した寡黙さや誇りと、夫の言葉や振る舞いとの隔たりは深まっていきます。芸術家への敬意、夫婦の親密さ、成功が人を変える怖さを、妻の手紙と記憶からたどる物語です。

時代背景

原作は「新潮」1940(昭和15)年11月号に発表されました。太宰治は『玩具』のあとがきで、同年秋に書き、自身が迎合して「原稿商人」になることへの自戒を込めたと振り返っています。漫画では昭和10年代の東京の住居、服装、展覧会、ラジオなどを時代背景として視覚化しつつ、特定の実在画家をモデルとして断定しない構成にしています。

テーマ

自己欺瞞自尊心芸術と観察孤独語りの信頼性

注目点

  • 別れの手紙を現在軸に置き、妻の記憶が貧しい新婚時代から成功後の暮らしへ移る構成です。
  • 二本の金歯、へちま棚、貯金帳、ラジオなど、原作の小道具が夫婦の距離を映します。
  • 妻の観察と夫の自己像が食い違うたび、画面の光と密度が少しずつ変化します。

主な登場人物

太宰治が1940年に「新潮」へ発表した短編「きりぎりす」の漫画版です。「おわかれ致します。」という一文から始まる、若い妻から画家の夫への手紙の形で書かれた作品です。

私
若い妻。貧しくても好きな絵を描く人だと信じて、家族の反対を押し切って結婚しました。
あなた
画家の夫。絵が認められて暮らしが豊かになるにつれ、言葉や振る舞いが変わっていきます。

『きりぎりす』のよくある疑問

結末には触れていません

どんな形式の小説?

妻が夫に語りかける手紙の形で書かれた一人称の小説です。太宰は女性の語りによる作品を多く書いており、本作もその一つです。

作品に込められた思いは?

太宰は後に、この作品に自分が世間に迎合して「原稿商人」になることへの自戒を込めたと振り返っています。成功が人を変える怖さが主題の一つです。

『きりぎりす』の作者は誰?

太宰治(1909〜1948年)です。

『きりぎりす』はいつ発表された?

初出は「新潮」1940(昭和15)年11月号です。

原文(全文)はどこで読める?

著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。

漫画は何分で読める?

読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。

結末・名場面の解説ネタバレを含みます。漫画を読み終えてから開くのがおすすめです

題名の「きりぎりす」はどこで出てくる?

手紙の終わり近く、妻は電気を消して一人で寝ていると、背骨の下で小さなきりぎりすが鳴いているのを聞きます。妻はこの小さく幽かな声を一生忘れずに、背骨にしまって生きていこうと決めます。夫とは別れても、自分の信じたものを守ろうとする意志の象徴です。

作者・太宰治について

1909〜1948年

青森県金木村(現・五所川原市)出身の小説家。自己を見つめる独特の語り口で、明るいユーモアから深い苦悩まで描きました。戦後の「無頼派」を代表する作家の一人です。

主な作品:走れメロス、斜陽、人間失格、富嶽百景

太宰治の漫画をすべて見る(11作品)

青空文庫・原作情報

原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。

確認済み
原作名
きりぎりす
著者名
太宰治
底本
「きりぎりす」新潮文庫、新潮社、1974(昭和49)年9月30日発行
初出
「新潮」1940(昭和15)年11月号
入力者
土屋隆
校正者
鈴木厚司
著作権・利用条件
太宰治(1948年没)の著作権が日本国内で旧来の死後50年の保護期間満了後に復活しないことを確認し、青空文庫公開テキストを翻案元としています。
漫画化に使用した版
青空文庫版『きりぎりす』(作品ID 1571、入力:土屋隆、校正:鈴木厚司、底本『きりぎりす』新潮文庫・新潮社、入力には2001年5月5日53刷を使用)を漫画化。
AI生成・編集方針
青空文庫の本文をもとに、生成AIでネーム、人物設定、コマ、台詞、クレジットを含む縦読み漫画として再構成しています。
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