
桜桃
太宰治


シラクサの町は、妙に静まり返っていた。
何かあったのか
人々は、目をそらし、口をつぐんだ。
王様は、人を殺します
なぜ殺すのだ
人を信ずる事が出来ぬ、というのです
殺されたのは——
老人
少年
娘
漁師
農夫
聞いて、メロスは激怒した。
この読切は全25ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
人を信じない王の暴政に怒った牧人メロスは、城で捕らえられます。妹の婚礼を済ませるため三日の猶予を願い、親友セリヌンティウスを人質として残すことに。故郷への道、婚礼、増水した川、疲労と誘惑が約束の時間を削っていきます。メロスは友のもとへ戻り、王に人を信じる意味を示せるのか。信実をめぐる疾走劇です。
原作は1940(昭和15)年に発表された太宰治の短編です。古代ギリシアの友情伝説とシラーの詩をもとに、三人称の語りでメロスの決意、挫折、再起を追います。本漫画では古代シラクサを想定し、期限へ向かう疾走と、メロスとセリヌンティウスが互いの弱さまで認める結末を中心に構成しています。
太宰治の短編「走れメロス」(1940年)の漫画版です。人を信じられない王に処刑を宣告された牧人メロスが、妹の結婚式のために三日の猶予をもらい、親友セリヌンティウスを人質に残して走ります。中学2年生の国語教科書で広く読まれている作品です。
結末には触れていません
作品の書き出しの一文です。邪知暴虐の王を除かなければならないと決意したメロスの、まっすぐな性格を示しています。
作品の末尾に「古伝説と、シルレルの詩から」とあり、ドイツの詩人シラー(シルレル)の詩「人質」などをもとに太宰が書いたとされています。
古代シチリア島のシラクス(シラクサ)の町が舞台です。
太宰治(1909〜1948年)です。
初出は「新潮」1940(昭和15)年5月です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の25ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
途中で濁流や山賊に阻まれ、疲れ果てて一度はあきらめかけたメロスですが、再び走り出し、日没寸前に刑場へたどり着きます。メロスとセリヌンティウスは互いに一度ずつ疑ったことを打ち明けて殴り合い、抱き合います。それを見た王は「信実とは決して空虚な妄想ではなかった」と改心し、仲間に入れてほしいと願います。最後、裸同然のメロスに少女が緋のマントを捧げ、勇者はひどく赤面します。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。