
桜桃
太宰治


落ち着いて話します。
あの人は、私の師です。主です。
でも同じ三十四歳なんです。たった二か月しか違わない。
この読切は全32ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
ひとりの男が祭司たちのもとへ駈け込み、師を捕らえるための訴えを一息に始めます。語り手ユダの言葉は、告発でありながら、師への愛、嫉妬、屈辱、理解されたい願いを露わにしていきます。なぜ最も近くにいた者が裏切りへ向かうのか。相手の返事がほとんどないまま、ひとつの声だけで感情が反転し続ける心理劇です。
原作は昭和期の太宰治による作品です。語り手が自分を飾りながら同時に傷つけていく独特の一人称を、表情、間、短い独白を中心にした漫画へ再構成しています。新約聖書のユダを一人称の告白者として描き、昭和期の口語的な独白へ置き換えた短編です。
太宰治が1940年に発表した短編「駈込み訴え」の漫画版です。一人の男が祭司のもとに駈け込み、自分の師を捕らえてほしいと一気にまくしたてる独白で進みます。キリストを裏切ったユダの心を描いた作品です。
結末には触れていません
相手の返事がほとんどないまま、語り手ひとりの声で最後まで進む独白体の小説です。太宰が妻に口述筆記させて書いたとされ、息もつかせぬ語りが特徴です。
新約聖書で、弟子の一人がイエスを祭司たちに引き渡す場面をもとにしています。太宰は、その裏切りに至る心の動きを想像して描きました。
太宰治(1909〜1948年)です。
初出は「中央公論」1940(昭和15)年2月です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の32ページで、約10分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
愛憎の間で揺れ続けた語り手は、差し出された銀三十を受け取り、最後に「私の名は、商人のユダ。へっへ。イスカリオテのユダ」と名乗ります。師を最も深く愛していた者が裏切りへ向かう、その矛盾がこの一言に込められています。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。