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地獄変の表紙

地獄変

原作: 地獄変 / 著者: 芥川龍之介

第1話から無料で読む

約9分・28ページ(全5話)

大殿様の威光を語る奉公人の回想から、孤高の絵師・良秀と一人娘、地獄変屏風の完成に至る悲劇を描く、芥川龍之介『地獄変』全5話の漫画化。

2026-08-09連載・完結長編
第1話 地獄変の御沙汰 2ページ
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私は大殿様に、二十年もお仕えしてまいりました。

御邸ひとつを拝見しても、私どもの考えの及ぶところではございません。

第1話は全28ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。

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エピソード(全5話)

第1話 地獄変の御沙汰

大殿様を称える奉公人が、孤高の絵師・良秀と一人娘、娘が救った同名の猿を紹介する。娘の暇を願う良秀が拒まれ続けるなか、大殿様は彼に地獄変屏風の制作を命じます。

約9分・28ページ

第2話 八分の地獄

完成した地獄変屏風の恐るべき中心像を先取りしたのち、制作に取り憑かれた良秀が悪夢にうなされ、弟子たちを鎖と蛇、耳木兎の危険へさらして写生します。屏風は八分まで進みますが、描けない一点を前に筆が止まります。

約9分・30ページ

第3話 燃える車の注文

屏風が八分で止まり、良秀と娘がそれぞれ涙を抱えるなか、猿が月夜の御邸で娘の危機を語り手へ知らせます。半月後、良秀は檳榔毛の車を目の前で焼くよう願い、大殿様はさらに生きた女を乗せる条件を言い渡します。

約8分・25ページ

第4話 簾の奥

無月の夜、雪解の御所へ呼び出された良秀の前に、檳榔毛の車と松明が用意されます。大殿様は車内の女を焼いて屏風の手本にせよと言い、上げられた簾の奥には鎖につながれた良秀の娘がいました。良秀が駆け出すなか、大殿様は点火を命じます。

約7分・23ページ

第5話 絵師の地獄

炎上する車へ猿の良秀が飛び込み、父の良秀は苦悶から異様な恍惚へ変わります。事件をめぐる世評ののち、地獄変屏風は完成し、絵師と作品の最後が静かな墓標まで描かれます。

約8分・24ページ

STORY GUIDE

作品ガイド

結末に触れない紹介です

ネタバレなしの詳しいあらすじ

堀川の大殿様に長く仕える奉公人が、家宝となった『地獄変』の屏風にまつわる過去を語ります。本朝第一と評されながら、醜いものばかりを好んで描くと嫌われる絵師・良秀。娘を邸から下げてほしいという願いを退けられた彼は、地獄変屏風の制作に取り憑かれていきます。弟子たちの恐怖や苦痛まで写し取った筆は八分で止まり、娘もまた不穏な噂の中で憔悴します。猿に導かれた月夜の出来事を経て、良秀は描けない中心像のため、檳榔毛の車を目の前で焼くよう願います。称賛に満ちた語りと、画面に積み重なる威圧のずれを通して、芸術、愛情、権力が交錯する全5話の物語です。

時代背景

原作は1918(大正7)年5月、『大阪毎日新聞』夕刊に全20回で連載された芥川龍之介の歴史小説です。物語は平安朝の貴族社会を舞台にします。本漫画では国立歴史民俗博物館の平安時代展示・解説資料を参照し、寝殿造、狩衣や袿、牛車などを再構成しつつ、大殿様を称える奉公人の語りを客観的事実とは分けて描いています。

テーマ

芸術と倫理権力と服従父娘の愛情語りの信頼性

注目点

  • 大殿様を讃える慇懃な語りと、画面に現れる威圧や残酷さのずれを一貫して描きます。
  • 良秀の父としての苦悶と、炎の像へ魅入られる芸術家の恍惚を単純化せず併置します。
  • 娘と猿の真紅の紐・黄金の鈴、業火の屏風、名を失う墓標を反復する視覚モチーフで全5話を閉じます。

主な登場人物

芥川龍之介の短編「地獄変」(1918年)を全5話で漫画化した連載です。平安時代、堀川の大殿様に命じられて地獄変の屏風を描く絵師・良秀が、芸術のためにすべてを差し出していく姿を描きます。

良秀
本朝第一と評される絵師。醜いものを好んで描くと嫌われ、見たものしか描けないと言います。
良秀の娘
大殿様の邸に仕える、心優しい娘。父は娘をこよなく愛しています。
堀川の大殿様
権勢を誇る大殿様。良秀に地獄変の屏風を描くよう命じます。
猿の良秀
良秀と同じ名を付けられた猿。娘になつき、物語の重要な場面に関わります。
語り手
大殿様に長く仕えた奉公人。屏風にまつわる過去を、大殿様をほめたたえながら語ります。

『地獄変』のよくある疑問

結末には触れていません

芥川の「芸術至上主義」とは?

芸術のためなら人間的な情愛や倫理さえ犠牲にする考え方です。「地獄変」はその主題を最も鮮烈に描いた作品とされ、「戯作三昧」と並んで論じられます。

語り手の話は信用できる?

語り手は大殿様をしきりにほめたたえますが、その言葉と、描かれる出来事の間にはずれがあります。この「信用できない語り手」の仕掛けが作品の読みどころです。

『地獄変』の作者は誰?

芥川龍之介(1892〜1927年)です。

『地獄変』はいつ発表された?

初出は『大阪毎日新聞』夕刊、1918(大正7)年5月1日〜22日(全20回)です。

原文(全文)はどこで読める?

著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。

漫画は何分で読める?

全5話・130ページで、通して読むと約39分が目安です(1ページ18秒で計算)。1話ずつ区切って読めます。

結末・名場面の解説ネタバレを含みます。漫画を読み終えてから開くのがおすすめです

屏風は完成する?

良秀は屏風の中心に、燃える牛車の中で焼かれる女を描くため、実際に車を焼いてほしいと願います。大殿様が用意した車に乗せられていたのは良秀の娘でした。良秀はその光景を恍惚とした表情で見つめ、屏風を完成させますが、翌晩、自ら命を絶ちます。

作者・芥川龍之介について

1892〜1927年

東京出身の小説家。夏目漱石に認められて文壇に登場し、古典や説話に材を取った理知的な短編で知られます。芥川賞はその名を記念して設けられました。

主な作品:羅生門、鼻、蜘蛛の糸、地獄変

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青空文庫・原作情報

原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。

確認済み
原作名
地獄変
著者名
芥川龍之介
底本
『芥川龍之介全集 第一巻』岩波書店
底本の親本
『鼻』春陽堂
初出
『大阪毎日新聞』夕刊、1918(大正7)年5月1日〜22日(全20回)
入力者
earthian
校正者
j.utiyama
著作権・利用条件
芥川龍之介の著作権保護期間が満了し、青空文庫で公開されている本文を使用しています。底本・親本・初出・入力・校正情報を記録しています。
漫画化に使用した版
青空文庫版『地獄変』を原文の因果と語り手の偏りに沿って全5話の縦読み漫画へ再構成。第1話は人物紹介から制作命令まで、第2話は悪夢と危険な写生、第3話は娘の危機と燃える車の注文、第4話は雪解の御所で娘が車内にいると判明して点火される瞬間まで、第5話は炎上、猿の飛び込み、良秀の変貌、世評、屏風完成とその後までを描きます。
AI生成・編集方針
原文の意味、人物関係、平安朝の身分秩序、語り手の慇懃な偏りを保つ対話方針を固定し、登録済み人物設定画を参照して、全ページを生成AIで制作しています。怪異や大殿様の動機は原文以上に断定していません。
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