
月夜と眼鏡
小川未明


STORY GUIDE
結末に触れない紹介です
北の暗い海で、人魚の母は生まれたばかりの娘を人間の町へ託します。娘を拾った蝋燭屋の老夫婦は大切に育て、娘が絵を描いた赤い蝋燭は不思議な評判を呼びます。しかし、珍しい見世物を探す商人の来訪を境に、家族の情と欲がせめぎ合い始めます。海の気配と赤い火が近づく中、人間の善意が試される幻想童話です。
原作は大正期に発表された小川未明の創作童話です。近代化する港町、商品として扱われる少女、人ならざる者の悲しみを、童話の簡潔さと怪談の余韻を保って漫画化しています。
小川未明が1921年に発表した童話「赤い蝋燭と人魚」の漫画版です。北の海の人魚が人間の町に託した娘と、娘を育てた蝋燭屋の老夫婦の情と欲を描く、幻想的で怪談めいた童話です。
結末には触れていません
娘が絵を描いた蝋燭を神社にともして持っていくと、海で災難に遭わないという評判が立ちます。希望と不吉さの両方を帯びた象徴として描かれます。
「日本のアンデルセン」とも呼ばれる童話作家で、大正から昭和にかけて多くの創作童話を書きました。
小川未明(1882〜1961年)です。
初出は「東京朝日新聞」1921(大正10)年2月16日〜20日です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
お金に目がくらんだ老夫婦は娘を香具師に売ってしまい、娘は最後に赤く塗った蝋燭を残して連れて行かれます。その夜から海は荒れ、娘を乗せた船も沈んだといわれます。その後、赤い蝋燭がともるたびに嵐が起こり、やがて町は滅びてしまいます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。