
月夜と眼鏡
小川未明


STORY GUIDE
結末に触れない紹介です
都から遠く離れた山の国境で、大きな国の老兵と、小さな国の若い兵士が一人ずつ石碑を守っています。初めは互いを警戒した二人も、白い野ばらのそばで朝の挨拶を交わし、将棋を教え合ううちに、国の違いを越えた友となります。ところが春、遠い都から届いた知らせが、昨日まで穏やかだった関係を突然「敵」と「味方」に分けます。野ばら、蜂、将棋駒、四季の移ろいを通して、命令と友情の間で揺れる二人を静かな余白と象徴的な画面で描く一話完結の童話漫画です。
『野ばら』は1920(大正9)年4月12日の『大正日日新聞』夕刊に「野薔薇」として掲載されました。原作の国名・地域・年代は特定されません。本漫画は初出時代を想起させる20世紀初頭風の架空の山岳国境を視覚設定とし、実在国の旗・国章・軍装には比定していません。青空文庫版の底本は講談社『定本小川未明童話全集 2』です。
小川未明が1920年に発表した童話「野ばら」の漫画版です。山の国境で石碑を守る大きな国の老兵と小さな国の若い兵士が、白い野ばらのそばで友となります。戦争と友情を描いた作品として知られています。
結末には触れていません
国と国との対立が、個人どうしの友情を引き裂いてしまう悲しみを描いた反戦童話です。野ばらや蜂、将棋の駒など静かな象徴が印象に残ります。
初めは互いを警戒していた二人が、白い野ばらのそばで朝の挨拶を交わし、将棋を教え合ううちに、国の違いを越えて親しくなります。
小川未明(1882〜1961年)です。
初出は『大正日日新聞』1920(大正9)年4月12日夕刊です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の20ページで、約6分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
二つの国が戦争を始め、青年は「あなたは敵ではありません」と言い残して北の戦場へ向かいます。やがて通りかかった旅人から、小さな国が負けて兵士はみな殺されたと聞かされます。老人は、一列の軍隊の中の青年が黙って礼をし、野ばらの香りをかぐ夢を見ます。ひと月ほどして野ばらは枯れ、老人は暇をもらって南へ帰っていきます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。