
野ばら 国境の春
小川未明


緑の葉が、町も野も包むころ。
静かな町はずれに、おばあさんが一人で住んでいました。
また、糸が通らないねえ。
この読切は全20ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
緑の葉が町も野も包むころ。町はずれにひとりで暮らすおばあさんは、月の明るい夜、針仕事をしながら遠くに住む身内を思っています。そこへ現れた眼鏡売りから新しい眼鏡を買うと、見慣れた身の回りがくっきりと見えるようになりました。やがて戸をたたいたのは、白ばらの香りをまとい、指に傷を負った少女。おばあさんはその話に耳を傾け、手当てをしようとします。日々の小さな不便と見知らぬ相手へのいたわりから、夜の不思議が静かに広がる物語です。
初出は「赤い鳥」1922年7月。原作は町はずれの家、汽車の汽笛、ランプ、香水の製造場などを描きますが、舞台の地名や年代は特定していません。本漫画では木造家屋や着物を用い、少女の銀色の長髪と薄青・乳白色を中心とする色彩は翻案上の表現として採用しました。
小川未明が童話雑誌「赤い鳥」1922年7月号に発表した童話「月夜と眼鏡」の漫画版です。町はずれでひとり暮らすおばあさんの家を、月の明るい夜に不思議な訪問者が訪ねます。
結末には触れていません
日々の小さな不便と、見知らぬ相手へのいたわりから、夜の不思議が静かに広がる幻想童話です。大きな事件はなく、月の光と白ばらの香りが印象に残ります。
新しい眼鏡をかけると、見慣れた身の回りがくっきり見えるようになります。「よく見える」ことが、後半の出来事を受け止めるきっかけになります。
小川未明(1882〜1961年)です。
初出は「赤い鳥」1922年7月です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の20ページで、約6分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
おばあさんが眼鏡を通して見ると、少女は一匹の美しい胡蝶(こちょう)でした。おだやかな月夜には胡蝶が人の姿で家を訪ねるといいます。おばあさんは少女を庭へ導き、少女は姿を消します。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。