
桃太郎(芥川龍之介版)
芥川龍之介


STORY GUIDE
結末に触れない紹介です
海軍学校の教師・保吉は、通勤途中の小さな商店へ煙草やマッチを買いに寄ります。無愛想ながら親切な店主との押し問答、雑貨や舶来品で埋まった店内は、半年のうちにすっかり見慣れた景色になっていました。ある初夏、勘定台に若い細君が現れます。品物を取り違え、言葉につかえ、すぐ頬を赤くする彼女を、保吉は可笑しさと親しみを交えて観察します。季節の光、夫婦の短いやりとり、保吉の皮肉な自意識を通して、平凡な日常に起こる人の変化を描く一話完結作品です。
原作は「中央公論」1923(大正12)年12月に発表されました。芥川龍之介が1916年12月から約2年4か月、横須賀の海軍機関学校で英語嘱託教官を務めた経験を材料にした「保吉物」の一篇です。漫画では本文と勤務歴を踏まえ、1917年前後の横須賀の商店、服装、電話、雑貨を視覚設定としています。
芥川龍之介が1923年に発表した短編「あばばばば」の漫画版です。海軍学校の教師・保吉が、通い慣れた商店に現れた若い細君を、可笑しさと親しみを交えて観察します。
結末には触れていません
芥川が横須賀の海軍機関学校で英語を教えた経験をもとに、教師・保吉を主人公にして書いた一連の短編です。本作はその一篇です。
赤ん坊をあやす時の声です。この言葉が物語の最後に意外な形で登場します。
芥川龍之介(1892〜1927年)です。
初出は「中央公論」1923(大正12)年12月です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
しばらく姿を見せなかった細君は、赤ん坊を抱いた母親として再び現れます。人目もはばからず「あばばばば」と子をあやす姿に、保吉は「女はもう、あの女ではない」と感じます。恥じらう娘から母へ変わった人を、可笑しさと一抹のさびしさで見つめる結末です。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。