
入院患者
ドイル アーサー・コナン

原作: 暗号舞踏人の謎 / 著者: ドイル アーサー・コナン / 翻訳: 三上 於菟吉
約11分・36ページ
子供の落書きのような「踊る人形」が、妻を恐怖に陥れる。過去を尋ねないという夫婦の約束を前に、ホームズは紙片の謎を読み解く。

南アフリカへの投資は、やめたんだね?
僕の胸の内まで、どうして分かる?
指の白墨。君はサーストンと玉突きをした。だが、小切手帳の鍵は借りなかった。
何だ、分かってしまえば簡単だ!
この読切は全36ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
ノーフォークの旧家に暮らすヒルトン・キュービットは、庭や窓辺に現れる奇妙な人形の絵を持ってホームズを訪ねる。子供の落書きにも見える絵に、アメリカ出身の妻エルシーは激しく怯えていた。夫は彼女を信じているが、結婚前に交わした「過去を尋ねない」という約束のため、直接事情を聞くことができない。ホームズとワトソンは、増えてゆく紙片や人形の姿から、見えない相手の言葉を探り始める。暗号を解く知的な面白さと、大切な人を守りたいという思いが重なる短編ミステリー。
1903年12月の英国『ストランド・マガジン』に掲載された、ドイルのホームズ短編を三上於菟吉訳で漫画化。使用した青空文庫版の底本は、平凡社『世界探偵小説全集 第四卷 シヤーロツク・ホームズの歸還』(1929年10月5日発行)。物語の舞台は英国のロンドンとノーフォークで、鉄道や海底電信が捜査をつなぐ。漫画は原文の時代感を保ち、投稿済み『株式仲買店々員』の人物造形と寒色を中心としたフルカラー作画を引き継ぐ。
屋敷の窓や庭に残される、踊る人形のような絵。妻はそれを見て怯え、夫は過去を尋ねない約束を守ろうとします。ホームズが奇妙な記号の意味を追う物語です。
結末には触れていません
紙や窓辺に現れる、踊る小さな人形のような記号が手がかりです。漫画では暗号図を再構成し、同じ形の繰り返しや旗の役割、復号した英字を通して推理の流れを示します。
ホームズが記号を比べ、仮説を立てていく過程を漫画の中で説明します。英語の文字が登場しますが、専門的な暗号の知識がなくても人物の行動と推理を追えます。
夫は妻の過去を尋ねないと約束しています。妻を信じたい気持ちと、彼女の恐怖の理由を知って守りたい気持ちが、相談の出発点になります。
ドイル アーサー・コナン(1859〜1930年)です。この漫画は三上 於菟吉による翻訳をもとにしています。
初出は英国初出:The Strand Magazine(1903年12月)です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の36ページで、約11分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
頻出する形を E と仮定し、五文字の返事 NEVER、夫人の名 ELSIE、呼びかけ COME を手がかりに文字を増やします。そこから男の名と居場所、最後の脅迫が読めるようになります。
ホームズは同じ暗号で「すぐに来い」と書き、夫人からの呼び出しだと思ったスラネーを招き寄せます。脅迫に使われた記号が事件解決の道具となる一方、救えなかったヒルトンと回復後のエルシーの生涯が余韻を残します。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。