
耳無芳一の話
小泉八雲


STORY GUIDE
結末に触れない紹介です
武蔵の国で木こりをする十八歳の巳之吉は、師の茂作と大吹雪に遭い、渡し守の小屋へ逃げ込みます。夜半、白装束の女が現れ、若さゆえに命を助ける代わりに、見たことを誰にも話さぬよう言い渡します。翌冬、巳之吉は旅の娘お雪と出会い、やがて家庭を築きます。吹雪の恐怖と行燈のぬくもり、秘密を抱えて流れる歳月が、一つの約束をめぐる緊張へ結びつく怪談漫画です。
英語原著「Yuki-Onna」は小泉八雲の『Kwaidan』(1904年)に収録され、八雲は武蔵国西多摩郡調布の農夫から聞いた村の伝説と記しました。田部隆次訳の青空文庫底本は1937年刊『小泉八雲全集第八卷 家庭版』です。原文は年代を明記しないため、本漫画は渡し船・蓑・行燈を手掛かりに、近世武蔵を想起させる視覚設定としました。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『怪談』(1904年)に収められた「雪女」を、田部隆次訳で漫画化した読切です。吹雪の夜に雪女と出会った木こりの巳之吉が、ある約束を抱えて生きていきます。
結末には触れていません
ギリシャ生まれで、明治期に来日して日本の伝説や怪談を英語で紹介した作家です。『怪談(Kwaidan)』は1904年に刊行されました。
「今夜見たことを誰にも話してはならない。話せば命はない」という約束です。この約束が、長い歳月を経た家庭の場面に緊張をもたらします。
小泉八雲(1850〜1904年)です。この漫画は田部隆次による翻訳をもとにしています。
初出はKwaidan: Stories and Studies of Strange Things(1904年3月)です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の28ページで、約9分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
ある夜、巳之吉はお雪に、昔吹雪の夜に見た白い女の話をしてしまいます。お雪は「それは私だった」と正体を明かしますが、子どもたちのために巳之吉を殺さず、子どもを大事にするよう言い残して、白い霞となって消えていきます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。