
電気風呂の怪死事件
海野十三


STORY GUIDE
結末に触れない紹介です
若き科学者フルハタは、自ら設計に加わった五重の金属棺の中で一千年余の冷凍睡眠から目覚める。しかし覚醒を知らせる信号は働いているのに、外から扉を開ける者は現れない。残された時間を数える彼の前に、やがてハバロフスク大学の考古学主任教授チタが姿を見せる。九百三歳だという彼女に導かれ、フルハタは代用臓器、人造皮膚、尽きないエネルギー、動く道路が支える紀元三千六百年の文明へ足を踏み出す。進歩への驚嘆と、古い人間として扱われる戸惑いが重なる中、理想に見えた未来の輪郭が少しずつ揺らいでいくレトロ科学SF。
青空文庫図書カードには初出の記載がなく、底本は早川文庫『十八時の音楽浴』1976年版です。本文の「紀元三千六百年」から、冷凍開始点を紀元二千六百年・西暦1940年頃と読む内部手掛かりがあります。本漫画は昭和前期の実験機器を出発点に、当時の科学雑誌が夢見たような地下都市をレトロフューチャーとして視覚化しました。
SF作家の先駆け・海野十三の短編「千年後の世界」の漫画版です。一千年余の冷凍睡眠から目覚めた科学者フルハタが、紀元三千六百年の未来文明に足を踏み出します。
結末には触れていません
昭和初期に科学小説や探偵小説を数多く書き、「日本SFの父」とも呼ばれる作家です。
代用臓器、人造皮膚、尽きないエネルギー、動く道路などが人々の暮らしを支える高度な文明です。古い人間として扱われるフルハタの戸惑いも描かれます。
海野十三(1897〜1949年)です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の31ページで、約10分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
チタは、一年後に地球が彗星と衝突するため、人類は金星への移民を進めていると明かします。しかし地球人は火星の生物と戦争中で、金星に着けたのはわずか七パーセントでした。「宇宙で一番かしこいのは人類」という自惚れが、未来の危機として突きつけられます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。