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鮨の表紙

鮨

原作: 鮨 / 著者: 岡本かの子

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約10分・31ページ

小さな鮨屋の娘ともよが、謎めいた常連・湊から聞く、魚を食べられなかった少年と母の記憶。薔薇いろの手と鮨が結ぶ人間ドラマです。

2026-08-01読切短編
全1話 薔薇いろの手 2ページ
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客は、春の川の魚みたい。

困るわ、そんなこと。何とも返事できないわ

この読切は全31ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。

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STORY GUIDE

作品ガイド

結末に触れない紹介です

ネタバレなしの詳しいあらすじ

東京の坂と崖にはさまれた小さな鮨屋「福ずし」。店の娘ともよは、鮨を巧みに味わいながら、どこか遠くを見る五十過ぎの常連・湊に惹かれてゆく。初夏のある日、二人は偶然町で出会い、焼けた病院跡の草むらで休むことになる。「鮨は本当に好きなの」と問われた湊は、食べることそのものに怯え、魚を口にできなかった一人の少年と、その母が始めた奇妙でやさしい「鮨屋ごっこ」を語り始める。味覚の記憶と母子の距離を、手、匂い、酸味、初夏の光でたどる人間ドラマ。

時代背景

原作は岡本かの子が『文芸』1939(昭和14)年1月号に発表した短編です。本漫画の現在編は昭和戦前期の東京、湊の少年期は本文から遡る明治末〜大正初期を思わせる都市邸宅として視覚化し、病院の焼跡は本文どおり局地的な火災跡として描いています。

テーマ

母子記憶食と生孤独親愛

注目点

  • 鮨屋の硝子箱、河鹿の籠、透明な髑髏魚が、語られない感情をつなぎます。
  • 少年の食への恐れを、味覚だけでなく音、匂い、手触りまで感じる画面で描きます。
  • 母の薔薇いろの掌と不揃いな鮨が、母子だけの遊びと信頼へ変わっていきます。
  • 福ずしの賑わいと焼跡の静けさを往復し、語り手と聞き手の距離を余白で見せます。

主な登場人物

岡本かの子が1939年に発表した短編「鮨」の漫画版です。東京の小さな鮨屋「福ずし」の娘ともよが、どこか寂しげな常連客・湊から、食べることを怖がった少年と母の「鮨屋ごっこ」の思い出を聞きます。

ともよ
鮨屋「福ずし」の娘。鮨を巧みに味わいながら遠くを見る常連の湊に惹かれていきます。
湊(先生)
五十過ぎの常連客。店では「先生」と呼ばれ、偶然出会ったともよに子どもの頃の話を語ります。
少年の母
湊が語る思い出の中の母親。食べ物を受けつけない息子のため、自ら鮨を握ってみせます。

『鮨』のよくある疑問

結末には触れていません

作者の岡本かの子とは?

歌人・小説家で、芸術家・岡本太郎の母としても知られます。晩年に「鮨」などの小説を次々と発表しました。

「鮨屋ごっこ」とは?

食べることに怯える少年のために、母が新しいまな板と包丁を用意し、目の前で鮨を握って食べさせた出来事です。味覚の記憶と母子の距離が、この場面に込められています。

『鮨』の作者は誰?

岡本かの子(1889〜1939年)です。

『鮨』はいつ発表された?

初出は「文芸」1939(昭和14)年1月号です。

原文(全文)はどこで読める?

著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。

漫画は何分で読める?

読切の31ページで、約10分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。

結末・名場面の解説ネタバレを含みます。漫画を読み終えてから開くのがおすすめです

湊が語った少年は誰だった?

話の中の少年は湊自身でした。年を取るにつれて母を思い出し、鮨までなつかしくなると彼は打ち明けます。その後、湊は福ずしに姿を見せなくなり、ともよは「鮨屋はどこにでもあるんだもの」と、どこかの鮨屋にいる先生を思います。

作者・岡本かの子について

1889〜1939年

東京出身の歌人・小説家・仏教研究家。晩年に小説を次々と発表しました。芸術家・岡本太郎の母としても知られます。

主な作品:鮨、老妓抄

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青空文庫・原作情報

原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。

確認済み
原作名
鮨
著者名
岡本かの子
底本
「岡本かの子全集5」ちくま文庫、筑摩書房、1993(平成5)年8月24日
底本の親本
「第六創作集 老妓抄」中央公論社、1939(昭和14)年3月18日
初出
「文芸」1939(昭和14)年1月号
入力者
鈴木厚司
校正者
鈴木厚司
著作権・利用条件
岡本かの子は1939年没。青空文庫で著作権消滅作品として公開される本文と図書カードを確認し、その公開テキストを漫画化対象としました。
漫画化に使用した版
添付された青空文庫版「鮨」と青空文庫図書カード No.1016、同XHTML本文を参照して単話漫画化。
AI生成・編集方針
原作の人物関係、鮨をめぐる感覚と母子の記憶、湊の語りの構造を保ちながら、30ページの本編と1ページの注意・クレジットからなる縦型漫画へ再構成しました。台詞と内面語りは意味と話者を変えず、現代の読者が追いやすい短い漫画表現へ整えています。
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