
自殺を買う話
橋本五郎


STORY GUIDE
結末に触れない紹介です
武蔵野の片隅で暮らす語り手は、空の郵便箱や遠くから届く葉書に心を留めています。隣家の青年、焼き芋屋のお婆さん、古本屋の少女との付き合いはどれも短く、劇的ではありません。それでも、貧しさや孤独の中で交わされた一言や小さな品物は、落ちた穂を拾うように記憶へ残ります。日々の善意を集めた静かな交友録です。
原作は戦後の東京郊外での暮らしを静かに見つめた小山清の随筆的短編です。大事件ではなく、貧しさの中で交わされる葉書や言葉、小さな親切の重みを中心に漫画化しています。
小山清が1952年に発表した短編「落穂拾い」の漫画版です。武蔵野の片隅で貧しく暮らす語り手が、古本屋の少女や焼き芋屋のお婆さんなど、日々出会う人々との小さなやりとりを、落ちた穂を拾うように書き留めます。
結末には触れていません
太宰治に師事した作家で、貧しさの中の温かな人間関係を静かに描いた作品で知られます。
収穫のあとに落ちた穂を拾い集めること、また同名のミレーの絵を指します。語り手が日々の小さな善意を拾い集める姿勢に重ねられています。
小山清(1911〜1965年)です。
初出は「新潮 第四十九巻第四号」新潮社 1952年4月1日発行です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
古本屋の少女は、ある日「当ててごらんなさい」と、語り手にささやかな贈り物をしてくれます。語り手は大事に使うと礼を言い、『落穂拾い』を描いた画家ミレーに思いを寄せながら、これが自分の最近の日録であり交友録でもある、と静かに結びます。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。