
文字禍
中島敦


隴西の李徴は、若くして進士に名を連ねた。
博学才穎。だが、人に屈することを潔しとしなかった。
俗吏で終わるために、学んだのではない。
この読切は全24ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
唐代、詩人として名を成したい李徴は、役人の地位を捨てて創作へ賭けます。しかし生活と才能への不安に耐えられず、再び官職へ戻った後、旅の途中で姿を消します。翌年、旧友の袁傪は山中で人の言葉を話す虎と出会い、その声が李徴だと知ります。月明かりの下、李徴は変身に至った自尊心と恐れを語り始めます。
原作は昭和前期の中島敦が古代中国や古代オリエントを借景に、人間の自意識と言葉を描いた短編です。歴史幻想の舞台を保ちつつ、心理の変化を表情と間で追えるよう再構成しています。中国古典の人虎伝をもとに、昭和期の知識人の自意識と創作への恐れを重ねた作品です。
中島敦の代表作「山月記」(1942年)の漫画版です。唐の時代、詩人として名を残そうとして挫折した李徴が虎となり、旧友の袁傪と再会して自らの心を語ります。高校国語の教科書で長く読まれている作品です。
結末には触れていません
中国・唐代の伝奇小説「人虎伝」をもとに、中島敦が李徴の内面を描き加えた作品です。
李徴が自分を虎にした原因として語る心のあり方です。才能がないと知るのが怖くて努力を避け、しかも凡人と交わることも恥じた、という自己分析を表す言葉です。
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中島敦(1909〜1942年)です。
初出は「文學界」1942(昭和17)年2月。「古譚」として「文字禍」と共に掲載です。
読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
李徴自身も、はっきりした理由は分からないと語ります。そのうえで、臆病な自尊心と尊大な羞恥心が、自分の外形を内心にふさわしいものに変えてしまったのだと振り返ります。
李徴は妻子の世話を頼み、帰り道には自分の醜い姿を見せるので二度とこの道を通らないでほしいと告げます。一行が丘の上で振り返ると、一匹の虎が草むらから躍り出て、白く光を失った月を仰いで二声三声咆哮し、再び草むらに姿を消しました。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。