
山月記
中島敦


毎夜、図書館の闇で、ひそひそと声がする。
舌を抜かれた死霊ではない。
ならば、書物か、文字か。
この読切は全24ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
ニネヴェの大図書館で、老博士ナブ・アヘ・エリバは「文字の精霊」の存在を研究します。同じ文字を見続けると意味が崩れ、粘土板の記号が脳へ入り込むように感じられる現象。王の命で集められた膨大な文字は、人間の記憶を救うのか、それとも現実を文字の形へ閉じ込めるのか。知識への信頼が揺らぐ歴史幻想ホラーです。
原作は昭和前期の中島敦が古代中国や古代オリエントを借景に、人間の自意識と言葉を描いた短編です。歴史幻想の舞台を保ちつつ、心理の変化を表情と間で追えるよう再構成しています。古代アッシリアの図書館を舞台に、文字文明そのものを怪異として捉えた昭和期の歴史幻想です。
中島敦が1942年に「山月記」とともに「古譚」の題で発表した短編「文字禍」の漫画版です。古代アッシリアのニネヴェの大図書館で、老博士ナブ・アヘ・エリバが「文字の精霊」の存在を研究します。
結末には触れていません
同じ文字をじっと見続けていると、意味が崩れてばらばらの線に見えてくる現象が描かれます。博士はこれを文字の精霊のしわざだと考えます。
文字は人間の記憶を助けるのか、それとも現実を文字の形に閉じ込めてしまうのか、という問いです。知識への信頼が揺らぐ歴史幻想の物語です。
中島敦(1909〜1942年)です。
初出は「文学界」1942(昭和17)年2月。初出時の表題は「古譚」です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の24ページで、約8分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
文字の害を王に報告した博士は、文字を崇める王の怒りを買って謹慎を命じられます。その後、地震が起き、書庫にいた博士は崩れ落ちた数百枚の粘土板の下敷きになって死んでしまいます。文字を批判した者が文字に押しつぶされる、皮肉な結末です。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。