
あばばばば
芥川龍之介


会いに来たのは、インド人のマティラム・ミスラ。
独立を願う愛国者で——若き魔術師だ。
この読切は全28ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。
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結末に触れない紹介です
時雨の夜、東京・大森の町外れにある古い洋館を訪れた「僕」は、カルカッタ生まれの若き愛国者マティラム・ミスラが操る魔術を初めて目にします。刺繍の花が香る実物へ変わり、ランプが炎を保ったまま回り、本が空を舞う光景に魅了された僕は、秘法を教えてほしいと頼みます。けれど条件は、欲を捨てること。力を望む気持ちと、その力を持つ資格の間で揺れる心を、雨音と身近な品々の変身で描く幻想心理劇です。
原作は1919(大正8)年11月10日付で書かれ、児童雑誌「赤い鳥」1920(大正9)年1月に初出しました。物語の舞台は発表当時に近い東京・大森と銀座です。本漫画では、本文に登場する人力車、洋館、石油ランプ、電灯、馬車、自動車、クラブを手掛かりに、大正期の都市景観として視覚化しています。
芥川龍之介が1920年に童話雑誌「赤い鳥」へ発表した短編「魔術」の漫画版です。インド人の魔術師マティラム・ミスラに魔術を習おうとする「僕」が、「欲を捨てる」という条件を試されます。
結末には触れていません
「欲を捨てること」です。ミスラは、欲のある人間には魔術は使えないと告げます。
刺繍の花が本物に変わる、ランプが炎を保ったまま回る、本が宙を舞うなど、雨音の夜の洋館で幻想的な魔術が次々に披露されます。
芥川龍之介(1892〜1927年)です。
初出は「赤い鳥」1920(大正9)年1月です。
著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。
読切の28ページで、約9分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。
一か月後、僕は倶楽部で石炭を金貨に変えてみせますが、友人たちとの賭けに乗せられ、欲を出して魔術を使おうとします。その瞬間、場面はミスラの家に戻り、すべてはわずか二、三分の夢だったと分かります。僕は最初から試されていたのだと悟り、言い返すことができません。
原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。