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入れ札 一枚の罪の表紙

入れ札 一枚の罪

原作: 入れ札 / 著者: 菊池寛

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約9分・30ページ

追手を逃れる国定忠次一行は、同行する三人を子分同士の入れ札で決める。古参の九郎助が忠義と自尊心の間で揺れる菊池寛の短編を、現代的な台詞と緊迫した心理描写で再構成した一話完結漫画。

2026-07-14読切短編
全1話 入れ札 一枚の罪 2ページ
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赤城を抜け、一行は利根川へ。

手を離すな!

この読切は全30ページ。続きは漫画ビューアで、スマートフォンでもそのまま読めます。

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STORY GUIDE

作品ガイド

結末に触れない紹介です

ネタバレなしの詳しいあらすじ

代官を斬り、大戸の関所を越えて信州へ逃れようとする国定忠次と十一人の子分。追手を避けるには一団のままでは動けず、忠次は同行者を三人に絞らなければなりません。しかし、赤城山籠城から命を預けてきた者たちに自ら優劣をつけることができず、選択を子分同士の「入れ札」に委ねます。古参の九郎助は、後輩に立場を奪われつつある自分の名が何枚書かれるのかに心を揺らし、忠義と自尊心の間で追い詰められていきます。たった一枚の紙が、人望、嫉妬、友情、そして自分自身への信頼をあぶり出す心理劇です。

時代背景

原作小説は1921(大正10)年に雑誌「中央公論」で発表され、国定忠次一行の逃亡を題材にしています。物語の舞台は江戸後期の上州から信州へ抜ける山中で、原文は春蚕が孵る晩春の夜明けを描きます。本漫画も、1631年設置と伝わる大戸関所を越えた直後という原文の設定に合わせ、晩春の桑畑、朝靄、旅装を視覚化しました。

テーマ

忠義と自尊心集団心理罪悪感信頼孤独

注目点

  • 追走劇から会話劇へ切り替え、逃げ場のない山中の輪を投票箱のような圧迫感で描きます。
  • 九郎助の視線と手元を反復し、人望を数えるほど自尊心が崩れていく過程を可視化します。
  • 原文の任侠語りを残しつつ、誰の発言か一読で追える現代的な短い台詞へ再構成しました。

主な登場人物

菊池寛が1921年に発表した短編「入れ札」の漫画版です。代官を斬って逃れる侠客・国定忠次が、連れて行く三人の子分を投票(入れ札)で決めることになり、古参の九郎助の心が揺れ動きます。

国定忠次
上州の侠客。赤城山から信州へ逃れるため、同行させる子分を三人に絞ろうとします。
九郎助
忠次に長く仕えてきた古参の子分。自分に何枚の札が入るかが気になって仕方ありません。
弥助
九郎助の弟分。入れ札のあと、九郎助に声をかけます。
喜蔵・嘉助ほか
忠次の子分たち。赤城山の籠城から命を預けてきた仲間です。

『入れ札』のよくある疑問

結末には触れていません

「入れ札」とは?

紙に名前を書いて投票することです。忠次は子分たちに自ら優劣をつけられず、同行者の選択を子分どうしの入れ札に委ねます。

作品のテーマは?

たった一枚の紙が、人望、嫉妬、自尊心、そして自分自身への信頼をあぶり出す心理劇です。人間のささやかなずるさを鋭く描いています。

『入れ札』の作者は誰?

菊池寛(1888〜1948年)です。

『入れ札』はいつ発表された?

初出は「中央公論」1921(大正10)年です。

原文(全文)はどこで読める?

著作権の保護期間が満了した作品で、青空文庫で原文を無料で読めます。このページの「青空文庫・原作情報」から図書カードへ移動できます。漫画は原作をもとにした翻案のため、台詞や構成が原文と異なる部分があります。

漫画は何分で読める?

読切の30ページで、約9分が目安です(1ページ18秒で計算)。登録不要で無料で読めます。

結末・名場面の解説ネタバレを含みます。漫画を読み終えてから開くのがおすすめです

九郎助はだれに札を入れた?

九郎助は、人に選ばれたい一心で、自分の名前を札に書いてしまいます。結果、彼の名が書かれた札は一枚だけでした。別れ際、弟分の弥助は「兄貴に入れたのは俺だけだ」と恩着せがましく言いますが、それが嘘だと分かっても、九郎助は自分の卑怯さを晒すことになるため何も言い返せません。

作者・菊池寛について

1888〜1948年

香川県高松出身の小説家・劇作家。雑誌「文藝春秋」を創刊し、芥川賞・直木賞を設けるなど、文学の世界を支える仕組みも作りました。

主な作品:父帰る、恩讐の彼方に、形、入れ札

菊池寛の漫画をすべて見る(2作品)

青空文庫・原作情報

原文・底本・校正情報を作品ごとに記録します。

確認済み
原作名
入れ札
著者名
菊池寛
底本
「藤十郎の恋・恩讐の彼方に」新潮文庫、新潮社
初出
「中央公論」1921(大正10)年
入力者
川山隆
校正者
noriko saito
著作権・利用条件
菊池寛没後70年を経過した青空文庫公開作品を対象とし、底本・初出・入力校正情報を記録しています。
漫画化に使用した版
青空文庫版『入れ札』、添付テキストの奥付、および青空文庫図書カードを参照。
AI生成・編集方針
原文の出来事と心理の推移を保ちながら、台詞と独白を現代の漫画読者が読み取りやすい短い表現へ改稿し、全ページの文字を画像生成時に描き込んでいます。
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